1.MSCの一年を振り返って

山岳科学センター長 津村 義彦

今年度はコロナ禍から始まった1年であり、多くの混乱の中、教育や研究を継続するために山岳科学センターの各ステーションは様々な努力を行なってきました。現在でもまだコロナ禍収束の目処はたっていませんが、教育や研究を停滞させることなく、このような状況でも発展できるように体制を作っていきたいと考えております。
 私たち山岳科学センターは遠隔地ステーション3箇所(菅平高原実験所、八ヶ岳演習林、井川演習林)を持ち、遠隔地ステーションの教職員はつくばキャンパスとの往来など時間的に大変なこともありました。しかしコロナ禍の影響でオンライン化が一気に加速したことが幸いして会議や教育もかなりの部分がオンライン化されたことにより、研究や教育に使える時間が増えたかもしれません。今後はオンラインとフィールド教育と研究をよりよく組み合わせて、効果的な教育や研究を推進していきたいと考えております。
 山岳科学センターも設立3年が経ち、各ステーションの将来計画の方向性も外部アドバイザーのご助言や内部での議論の末にようやく固まってきました。今年度の報告書でお示しできるようになりました。またセンターが目指す「山理解」、「山管理」、「山活用」の3研究部門についてもこれまで運用してきましたが、センターの中間評価結果を受けての見直しも必要な頃になったようなので、次年度に関係者で議論を始めていきたいと思っております。
 今年度は山岳科学センター内で4件の受賞があり、7件のプレスリリースがありました。これらは山岳科学センターの研究活動が活発に行われている証であると思います。今後もさらに研究が活発になるように環境を整えていきたいと思います。
 次年度も教職員一同、教育と研究に邁進して参りますので、皆様のご指導とご鞭撻をよろしくお願いいたします。


Back to Top Page