1.MSCの一年を振り返って

山岳科学センター長 津村 義彦

コロナ禍が始まって2年が過ぎ、ウィズコロナ対応がかなり出来てきたように感じるようになりました。私たち山岳科学センターは遠隔地ステーションを3箇所(菅平高原実験所、八ヶ岳演習林、井川演習林)を持っており、コロナ禍以前から会議はハイブリット方式で開催していました。この2年間でオンライン会議や授業の開催方法も急速に発展し、各教員も工夫をこらして教育や研究がコロナ禍以前と同様またはそれ以上の水準でできるようになったと思います。当センターでは、コロナ禍でも教育や社会貢献を停滞させないように、自己学修のための各種コンテンツをホームページに掲載して、小学生から大学院生、社会人向けまでの教材を準備しました。またYouTubeチャンネルも立ち上げて広報にも力を入れております。
 山岳科学センターも設立4年が経ち、外部アドバイザーの方々のご助言や内部での議論の結果、センターの運営もようやく軌道に乗り始めた感があります。またセンターが目指す「山理解」、「山管理」、「山活用」の3研究部門についても3つの目標として、各教員が部門に所属することなく、得られた成果を各目標に上げていくシステムとしました。本年度は大型資金である科研費基盤研究(A)の代表での獲得や、学術振興会の研究拠点事業(アジア・アフリカ学術基盤形成型)にも採択され、順調に研究の活性化が図れているように思います。
 今年度は山岳科学センター内で学生の受賞を含めて合計6件の受賞があり、16件のプレスリリースがありました。これらは山岳科学センターの研究活動が活発に行われている証であると思います。今後もさらに研究が活発になるように環境を整えていきたいと思います。
 次年度も教職員一同、教育と研究に邁進して参りますので、皆様のご指導とご鞭撻をよろしくお願いいたします。


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