1.MSCの一年を振り返って

山岳科学センター長 津村 義彦

コロナ禍が始まって3年が過ぎ、アフターコロナを見据えた対応が必要な時期になってきました。私たちの山岳科学科学センターは設立5年目で、外部アドバイザーの方々のご助言や内部での議論の結果、センター運営もようやく軌道に乗り始めた感があります。科研費獲得額や研究論文出版数ともに伸びた結果、大学内の第3期の期末評価では当センターはA評価を頂きました。
 研究活動は上向に転じていますが、各ステーションでの教育研究活動が全てコロナ以前に戻ったわけではなく、まだ制限がある状態が続いています。研究活動で受け入れる大学院生数や研究者数はコロナ前にほぼ戻っていますが、実習などで受け入れる学生数は宿泊に制限があるため不自由な状態が続いています。しかし、教職員が知恵を絞って実習回数を増やしたりして、対応してきました。当センターは文部科学省から全国共同利用教育拠点に指定されていますので、今後も多くの学生を実習等で受け入れていけるように努力を行なっていく所存です。
 本年度はこれまで獲得できた大型資金に加えて分担ですが4件の大型資金の研究費が採択され、順調に研究の活性化が図れているように思います。今年度は山岳科学センター内で学生の受賞を含めて合計8件の受賞があり、17件のプレスリリースがありました。これらは山岳科学センターの研究活動が活発に行われている証であると思います。今後もさらに研究が活発になるように環境を整えて行きたいと思います。
 次年度も教職員一同、教育と研究に邁進して参りますので、皆様のご指導とご鞭撻をよろしくお願いいたします。


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