令和5年度はメール審議を含めて3回のイニシアチブ会議を開催し、山岳科学センターの重要な案件である以下の3件について議論を行なった。
1 MSCの大型予算獲得のためのセンター内機能強化予算配布課題
昨年度までの重点課題のうち、「草原の生態系サービス評価」が環境省環境研究総合推進費に採択されたため、以下の2課題の重点課題に支援を行なった。
(1) 流域内の多様な立地における土砂管理に向けた土砂動態のプロセス解明(代表:山川陽佑、配分額50万円)
(2) 山岳県・長野県における野生動物・外来生物の集団動態評価および管理のための研究基盤整備(代表:津田吉晃、配分額50万円)
(3) その他、個別研究課題として5課題について14〜25万円の支援を行うこととした。
2 MSCシンポジウムの決定
長野県環境保全研究所と共催で「SDGsフォーラムin信州上田みんなで捉えろ!気候変動と生物多様性」と題したシンポジウムを開催することを決定した。
3 研究の名称変更
経緯:山岳科学センターの研究部門は設立当時に設定され、山理解、山管理、山利用の3つの「部門」が設定された。この部門には各教員が配置されていた。研究業績を取りまとめる際に所属する「部門」での成果となり、所属しない部門に近いものでもその「部門」での業績とできない矛盾が生じたために。各教員は「部門」には属さずに業績が出たら、山理解、山管理、山利用のどの「部門」に適するかを判断することになった。そのためこの「部門」をも「目標」とすることになった。しかし2022年度のアドバイザー会議で委員から「目標」とはゴールがあるものあり、この名称にはそぐわないと指摘があった。そのため今回、「目標」を「領域」とすることとした。