八ヶ岳・川上演習林 将来構想・長期計画
八ヶ岳・川上演習林事務所(通称「八演」)は、次の3つの場所(団地)を管理しています。
2016年に策定した長期計画(10年計画,pdf1,507 KB)やその後の検討により、2018年1月現在、以下のような基本方針で管理しています。各サイトの特徴などについては「概要」や「利用の誘い」もご覧ください。
野辺山高原恵みの森(事務所構内=旧八ヶ岳演習林5林班)
ここは教育研究利用の促進と地域貢献のため、「野辺山高原恵みの森」として、林相や管理の大胆な転換を進めるとともに、地域に開かれた森を目指しています。2016年度からの10年計画策定後に構想が打ち出されましたので、詳しくは恵みの森のページをご覧ください。
八ヶ岳演習林
天然林に中間湿原が点在する特徴を活かします。
1. 中間湿地の保全中間湿原は、雨水の流れと地下水位の両方の影響を受ける上に、大きな自然撹乱がないと少しずつ森林へ遷移していくため、保全の難しい希少な環境です。八ヶ岳演習林では、木道を設けて踏み付けによる悪影響を減らしたり、地下水位の測定や埋土種子の調査をしてきました。中間湿原はゆっくりですが徐々に面積が減っている状況です。今後、状況によっては、表土を掻き起こす人工撹乱によって湿原を再生する実験を検討しています。当初の実験には恵みの森を使うことになるでしょう。
2. 天然林の保全 八ヶ岳演習林の天然林は、かつて薪炭林として利用されていた頃には萌芽更新していたと考えられますが、演習林となってからは更新されていません。2015年現在で樹齢が約60年に達していますが、森林としてはまだ壮齢期ですので、引き続き手を加えずに観察します。傾斜が緩くてほぼ均一であることから、林内を歩き回ったり、多数の調査機器を設置する野外調査サイトとして使いやすいことをアピールして、学内外の利用を促進します。
川上演習林
川上演習林ではこれからもカラマツ中心の林業的な管理を続けつつ、研究教育利用の促進に努めます。
カラマツ林更新全国の人工林の例に漏れず、川上演習林でも人工林の林齢構成が高齢級に著しく偏っているため、2016年度から法に基づく5年1期の森林経営計画を立てて人工林更新を進めています。2つの更新区、合計で約25ヘクタールにおいて、5年ごとに1ヘクタール未満の皆伐地をモザイク状に4か所ないし5か所設けて、再びカラマツを植えます。3期15年でほぼ全体が更新されることになります。2016年度からの10年計画策定後に詳細が決まりましたので、詳しくは川上演習林更新計画をご覧ください。