3.具体的な管理方針
【要約】2015年10月に一般開放を始めます。構内を、広い順に見本林・保存林ゾーン、薪炭林・若齢林ゾーン、森の食ゾーン、防風林ゾーン、草花ゾーン、湿生植物ゾーンに分けて管理します。防風林は必要最小限とし、高さを抑えます。建物周辺を除く構内を開放し、山菜やキノコを含む動植物の観察や採集、森林浴を楽しめるように遊歩道を整備します。ゾーン別管理計画や作業記録をウェブなどで広報して研究利用を募集するとともに、参加型の森づくりを目指して地域住民や学生のボランティア組織を立ち上げます。
3−1.ゾーニング
既存の管理区分(小班)や現況、今後のゾーニング予定にもとづいて敷地内を細かい区画に分けて番号を振ります(付図1・2)。既存の小班名と試験地は廃止します(新旧対照表参照)。今後は「八ヶ岳演習林5林班」という名称も用いません。
【新しい区画番号】4桁からなる英数字で表します。最初の1文字は、管理事務所より北側・北東側をN、南側・南西側をSとします。続く1文字は、旧外周防風林に相当する部分をO(Outer)、その内側をI(Inner)とします。残る2文字は01から始まる数字の連番です。将来、細分する必要が生じたときには、さらにアルファベットの小文字(a, b, c, …)を加えることとします。
構内を次の6ゾーンに区分します(建物・施設エリアを除く)。各ゾーンの配置は付図1と2を、各ゾーンの具体的な内容は「4.ゾーン別管理方針」を参照してください。なお、以下の面積には境界部の歩道や作業道も含まれています。
A) 薪炭林・若齢林ゾーン(4.52ha):ミズナラを中心とした若齢林とします。
B) 見本林・保存林ゾーン(4.58ha):地元在来種や林業種を中心とした見本林です。
C) 森の食ゾーン(1.73ha):山菜や木の実、きのこを採集できる明るい林と林縁です。
D) 防風林ゾーン(1.55ha):西側のみとし、幅25m、高さ10m以内に抑えます。
E) 草花ゾーン(0.82ha):定期的な草刈りにより野草園的に管理します。
F) 湿生植物ゾーン(0.07ha):湿生植物が生えやすい環境に整備します。