3−3.長期的な管理方針
- 公開場所は建物とその周辺を除く全域とします。ただし、構内看板やリーフレットに歩道を明示するなどして基本的に歩道を歩くよう促します。調査研究や作業などで必要になればその都度ロープなどで囲って立ち入り禁止エリアを設けます。出入り口は正門と南門の2か所のみです。動物記録用を兼ねたセンサーカメラを複数台設置します。
- 自動車での入場は演習林職員が勤務している間に限定します(看板に明示)。歩行者については規制するのが難しいため特には明示しません。
- 虫取り、山菜取り、きのこ狩り、花摘みは、自分たちで直接利用する量であれば可能とします。植物の株ごとの採取や伐採木の持ち出しは禁止します。
- 犬猫等のペットはリードを付けて糞を持ち出すことを条件に入場可能とします。
- 火気厳禁とします。煙草も、施設エリア内の指定場所以外では禁止です。
- 開放場所と開放時間、禁止事項についての方針は、開放後の様子を見て適宜見直します。
- 屋外トイレがないことを看板で案内します。職員がいる間は要望があれば建物内のトイレを利用してもらいますが、将来は場内に設置するよう努力します。
- 伐採木はできるだけ売却します。売却できない場合には、場内利用ないしは地域での活用を図ります。たとえば、外周の木柵への加工やチップ化して歩道に敷く、ボランティア協力者への配布などが考えられます。
- ウェブサイトや全演協(全国演習林協議会)、学内外のメーリングリストなどを使って研究サイトとしての活用を広く募集し、観測機器の設置や試験区の設定などを積極的に補助します。
- 遊歩道と作業道(作業車用簡易道路)を計画的に張り巡らし、維持管理します(付図6・7)。
- 在来希少種の保全と外来種の排除に努めます。ただし、外来種を徹底駆除するといった集約的な管理はしません。
- 育苗に使う予定だった硬質ハウス(区画ID=BLD-5)は2014年2月の大雪で倒壊してしまいました。予算的に再建は難しいため、硬質ハウスを撤去し、その跡地の屋外に苗畑を設置します。移植に不適な夏の実習でも使えるように主にポット苗を育苗します。
- 薪炭林・若齢林が伐期を迎えるまでの伐採・間伐実習には既存の比較的若い林を計画的に使います(付図8参照)。

地元で「じこぼう」と呼ばれるきのこ