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4.ゾーン別管理方針


【要約】薪炭林・若齢林はミズナラを中心とした若齢林とし、林業体験ゾーンを兼ねます。樹種は単調でも林齢は多様になるように管理します。見本林・保存林は、様々な樹種を観察や試験研究に使えるように地元在来種や林業種を中心に保育管理します。森の食ゾーンは山菜や木の実、きのこを採集できる明るい林や林縁として管理します。草花ゾーンと湿生植物ゾーンは、草刈りや木本の伐採によって野草園的に管理します。防風林では自然に生えてくる樹木を中心に幅25m、高さ10m以内に抑えるよう管理します。

4−1.薪炭林・若齢林ゾーン(4.52ha)

2013年の実習でミズナラを植栽
2013年の実習でミズナラを植栽

1サイクルの育林スケジュール
前年新植予定地で(必要なら整理伐してから)地拵え
1年目3,600-5,000本/haの密度で2年生苗または3年生苗を植栽
2〜3年目年2回程度の下草刈り(手刈り+乗用草刈り機)
4〜10年目必要に応じて年1回の下草刈り(手刈り+乗用草刈り機)
11年目区画の約1/3では皆伐する。残り2/3では被陰されている木を中心に1,000本/ha程度を間伐する。伐採木(DBH7cm, H4m)はシイタケ栽培の原木として実習等で利用し、残りは販売する。1地区(約0.5ha足らず)で約600〜800本、5〜7立米の生産が期待できる。
12〜20年目11年目に皆伐したところでは数年は毎年下草刈りを実施し、2年目には萌芽を1株あたり3-4本、その後1-2本に整理する。
21年目11年目に間伐した範囲の半分は皆伐する。残りの半分では500本/haを間伐する。11年目に皆伐したところでは被陰木を間伐する。伐採木(DBH9cm, H7m)は一部を実習に利用し、残りは販売する。1地区(約0.5ha足らず)で約400本、8立米の生産が期待できる。
22〜29年目21年目に皆伐したところでは数年は毎年下草刈りを実施し、2年目には萌芽を1株あたり3-4本、その後1-2本に整理する。
31年目まだ皆伐されていない約1/3で皆伐する(1,500本/haを想定)。残りの2/3では11年目、21年目に準じた間伐を行う。伐採木(DBH12cm, H9m)は一部を実習に利用し、残りは販売する。1地区(約0.5ha足らず)で約400本、12立米の生産が期待できる。

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