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森林総合実習(2014年度)で記録した「恵みの森」の動物

 2014年度の森林総合実習(主な対象は生物資源学類3年生)では、恵みの森を使って伐採や植林、下刈の経験をしたほか、3-4人の6つの班に別れてトレイルカメラによる動物の撮影調査も試みました。
 各班に1台のトレイルカメラと誘引餌が渡され、実習初日の9月1日に恵みの森(八演構内)で自由に設置してもらい、9月4日カメラを回収し、画像を確認しました。

アカギツネ
今回のベストショット? アカギツネ(藤岡カメラ)
 その結果は・・・下記の要約の通り、今年はかなり悲惨でした。撮影の開始時と終了時の自分撮りには多くの班が成功していたことから、カメラのせいではありません(一部に不調はあり)。林を大々的に伐採したためという可能性も考えられますが、そうではなさそうです。というのは、同じ期間に藤岡が設置したカメラ(+事前の予備撮影)にはそれなりに動物が写っていました。やはり場所の選択や向きなど、ちょっとしたことで「成果」が違ってくるのでしょう。

担当者の感想

 カメラの設置方法を教室で説明するだけではどうも上手に設置できないようです。特に場所の選択が難しいのと、複数の班が広い構内の特定箇所に集中する傾向がありました(設置場所を示した地図はこちら)。そこで、来年度からは設置場所をあらかじめ決めておいた上で、現場で指導しようかと考えています。
 あと、写真データを一定の様式で表計算ソフトで入力してもらいましたが、これがちゃんとできません。全角英数字と半角英数字をごっちゃに使ったり、数値に単位を添えたり(数値として扱われなくなる)、列を勝手に削除したり(合算できなくなる)、などなど。データの扱いが全然トレーニングされていないようでした。

森林総合実習(2014年度)トレイルカメラ調査の要約

 せっかくですから全体のまとめを記録として残しておきます。もちろん、元のデータは演習林の方で保管しています。


森林総合実習(2014年度)トレイルカメラ調査の班別要約

上記の共通条件は省略。A班のデータについては確認でき次第掲載します。

感度 区画 高さ 方向 合計撮影枚数 動物イベント数 人イベント数 備考
A NI-27 1 N 魚肉ソーセージ 0 動物記録なし;元データ未提出
B high SI-16 1 N うまい棒(サラミ味) 190 2 6 テン
C high NI-15 1 NE うまい棒(チーズ味) 15 0 5 動物記録なし;3日め以降記録なし
D high SI-16 1 S 魚肉ソーセージ 15 0 3 動物記録なし
E normal NI-27 1.4 SE うまい棒 めんたい味 33 1 7 キツネ
F normal SI-32 1.2 SW 魚肉ソーセージ 21 2 2 アナグマ・ハクビシン
藤岡 high NI-35 1 SW 魚肉ソーセージ 231 6 7 シカ・テン・キツネ・タヌキ

森林総合実習(2014年度)のトレイルカメラで撮影された写真

 各班の代表的な写真を掲載しておきます。「今回はこの程度しか撮れなかった」という証拠??

B班のテン(手前左寄り)。ちょっとササが多い。 E班のキツネ(左端)。カメラが高すぎる。
F班のアナグマ(左端)。ササが多すぎる。 藤岡カメラのシカ。左奥にもう1頭いる。
藤岡カメラのテン。霧の中。 藤岡カメラのタヌキ。丸々と太った背中。
C班でも動物?これが最後の画像でした。 カメラの近くで餌を置いているD班のメンバー。

※お気づきの点などがありましたら藤岡まで:
 E-mail: fujioka.masahiro.gn @u.tsukuba.ac.jp(@前の空白を除去のこと)
 Tel.: 0267-98-2412(八ヶ岳演習林)

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