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過去のイベント(アーカイブ2016年)

 このページでは過去のイベントの報告を新しいもの順に掲載します。演習林のスタッフブログにはもっとたくさんの写真を使って紹介していますので、ぜひご覧ください。

雪がなくても「冬のアニマルトレッキング」は楽しめました

 2月26日(日)の「冬のアニマルトレッキング」には一般会員18名、学生会員2名、教職員会員4名の合計24名が参加し、川上演習林を歩きました。雪上に残る足跡を中心に観察するつもりでしたが、あいにく雪はほとんどありませんでした。それでも、意外にさまざまな動物の痕跡があって、十分に楽しめました。
 また、午後には意見交換会を持ち、次年度に向けて有意義な意見やアイデアをたくさんいただきました。



つるつるに凍った川上演習林の林道
 午前中は川上演習林の林道を動物の痕跡を探しながら1時間半ほど歩きました。林道から外れたところには少し雪があり、シカやノウサギの足跡を確認できました。その他、シカやウサギを中心に、糞や食べ痕、謎の足跡などがけっこうあって、退屈することはありません。鳥の巣を見つけた人もいました。

 川上演習林にはトイレがないので、昼食は恵みの森に戻って取りました。今回は時間に余裕があったので、お湯を沸かしてスープやミニラーメンを前菜としていただきながら、野外活動棟の中や周辺でゆっくりできました。

杉山さんがお湯を沸かす新兵器を披露

 昼食後には、野外活動棟で薪ストーブを囲んで1時間ほど意見交換会を持ちました。写真を撮り損ねてしまいましたが、さすがに20名以上だとかなりぎゅうぎゅう詰めでした。つたない司会でしたが、いろいろな意見とアイデアをいただくことができ、ぜひ来年度の活動に反映させたいと思います。
 イベント終了後には役員会も開いて、次年度に向けた改善方向についてかなり突っ込んだ議論ができました。

12月11日(日)にはには薪づくりで盛り上がりました!

 12月11日の「薪づくりのすべて」には、一般会員23名、学生会員1名、教職員会員4名、一般参加者1名の合計29名が参加しました。初回の山菜を楽しむ会の29名(お手伝い・児童を除く)と同数の、今年度最大数です。
 事故や怪我などがなく終了して、スタッフとしてはホッとしました。しかし、伐倒から薪割りまで、危険な作業が続きます。様子を見ていると、経験者の中には自己流でやってきたと思われる方がかなりおられました。自分のやり方を過信せず、危険を最小限に抑える正しい方法を学びましょう。薪ストーブ屋さんで講習会などをやっているところがあります。特に、イベントで張り切ってしまう中高年男性は気をつけて!



野外活動棟の薪ストーブに着火
 まずは、昨年度にリフォームして薪ストーブを設置した野外活動棟へ。寒い野外活動の合間に一休みできるようにイベントの最初に着火しました。皆が見ている前なので手が震えましたが(??)、薪がよく乾いていたので新聞紙2枚ほどで簡単に着火できました。

 続いて、薪づくりの最初のステップである材料となる木の伐倒です。今回は根本径が30cm足らず、高さが10mほどのミズナラを2本切りました。2本目はプロの林業家である山浦さんに切ってもらったのですが、その手際の良さには皆さん驚嘆の大拍手でした。伐倒のポイントや危険回避についても教えていただきました。

プロの仕事!

 2本とも無事狙い通りの方向に倒され、次は枝払いと玉切りです。マイチェーンソー持参の方が何人もおられましたので、どんどん進んだようです(藤岡は薪ストーブのケアに戻ったので見ていませんが…)。

 玉切りした丸太を軽トラで野外活動棟の前に運んで、昼食です。お昼ごはんは、なんと、特製のシカ肉シチューです。シカ肉は、地元の猟師さんが川上演習林内で猟をさせてもらっているからと差し入れてくださったもの。前日から会員数人で仕込んだという力作で、とてもおいしくいただきました。

 その他にシカ肉のカレーやロースト、白いご飯やおモチなどなど、リッチな昼食でした。差し入れてくださった皆さん、ありがとうございました。

 お昼時にはさまざまな焚き火も披露されました。災害時に活躍する簡易薪ストーブ(時計型薪ストーブ)やスノーピークの焚き火台、小枝を燃料にするバイオライト、CMで有名になったスウェーデントーチなどなどです。詳しくは演習林のスタッフブログで。

 午後はいよいよ薪割りです。チェーンソーで薪の長さに玉切りする人と斧で薪を割る人に分かれて作業しました。経験者も多かったのでどんどんはかどりましたが、冒頭にも書いたように、ちょっと危ない人もいました。自己流でやっている人は、大怪我をする前にぜひ基礎から学び直す機会を持つようにしてください。


玉切りも薪割りも楽しみました。
 自分たちで作った薪は、希望者にお持ち帰りいただきました。ナラ材ですから、一夏以上乾かせばとてもいい薪になるはずです。薪ストーブにくべながら、森林資源の有効活用などに思いを馳せていただければ幸いです。

 人数が多かったせいもあって、現場では十分説明できなかったこともあります。配布資料にも薪ストーブの使い方も含めてちょっとしたヒントを書いておきましたので、参考にしてください。来年には外部から「薪の専門家」を講師としてお招きしようかと考えていますので、お楽しみに。

林業体験教室と鳥類標識調査、お手伝いありがとうございました!


手ノコで丸太切りに挑戦!
 10月14日(金)の午後に、東京都大田区馬込中学校の1年生を対象に林業体験教室を開きました。引率の先生たち9人を含めて80人ほどを相手に、オリエンテーリング形式の樹木クイズ、牛乳パック苗づくりと苗の植え付け、丸太の玉切りに分かれて作業を体験してもらいました。
 八演スタッフも不慣れで少し時間不足のところもありましたが、子どもたちは喜んで取り組んでくれたと思います。丸太切りは中学1年生には思いのほか大変だったようで、ボランティアの方の応援がとても助かりました。

冬の使者、ジョウビタキもやってきました
 10月17日から19日には、恵みの森で藤岡が隔月で実施している鳥の捕獲・標識調査をボランティアの方に手伝っていただきました。この調査は研修と試験を受けた資格保持者が環境省の事業の一環として行っているものです。お手伝いの方はカスミ網や鳥には直接触れてもらうことはできないのですが、網の設置・回収作業などは本当に助かりました。

10月9日(日)には牛乳パック200本以上にどんぐりを埋めました!

 10月9日の牛乳パック苗づくりには、一般会員6名、学生会員2名、教職員会員4名、一般参加者2名の合計14名が参加しました。地元の方、特にお子さんの参加がなくて少し残念でした。宣伝が足りなかったのかもしれません。


八ヶ岳演習林でどんぐり拾い
 苗づくりの前に、まずは車で近くの別荘地に行って、キシャヤスデの発生状況を見てきました。木が多くてやや湿った道沿いの側溝周辺などをゾロゾロと歩いていました。どうも感性に合わない人もいたようですが、ムカデと違ってヤスデはかんだりしませんし、毒もありません。手に乗せると可愛いものでした。ただ、今回の大発生はすでに収束に向かいつつあったようで、道を埋め尽くすような状況ではありませんでした。
 続いて八ヶ岳演習林でミズナラのどんぐり拾いです。ちょっと時期が遅かったので、すでに動物に食べられてしまった分もあると思うのですが、皆さん熱心に地面を探し回って、当日植える分ぐらいは拾えました。道沿いの沢にきれいなどんぐりが溜まっていたようです。

まずは牛乳パックに水抜き穴を空けます
 恵みの森に戻って昼食後、いよいよ苗づくりです。井波さんの説明を聞いて、牛乳パックの底に水抜き穴をあけ、土を入れてどんぐりを一つずつ埋めていきます。出来上がった牛乳パックは屋外の畑(苗畑)に並べていきました。慣れてくると皆さんどんどんペースが上がって、あわや用意した牛乳パックがなくなるかという勢いでした。
 後日、井波さんたちが寒冷紗をかけたりしてくれています。この後、ちゃんとお世話すれば、来年の春には芽が出てくるはずです。様子を見ながらですが、早くて来年の秋、できれば再来年の夏に実習などで植え付ける予定です。

8月6日・7日には動植物調査で学生気分!

 8月6日(土)の準備会参加者は、一般会員12名と教職員会員1名の13名。7日(日)の本番参加者は、一般参加者3名と一般会員12名、学生会員2名、インストラクター役の学生2名、教職員会員3名の合計22名でした(+ワンちゃん2頭)。

 会員の方は「会員向け情報」のページで調査データをダウンロードできます(エクセル形式)。


ネズミの入ったトラップを覗く
 6日には夕方16時から2時間ほどかけてシャーマントラップとピットフォールトラップを40か所に仕掛けました。
 シャーマントラップはネズミ類を生け捕りにする道具です。今回は餌としてドッグフードを使いましたが、ネズミが水不足で死なないようにキュウリの輪切り1/8本分も入れてやりました。

 ピットフォールトラップは、地上を歩きまわる昆虫(地上徘徊性昆虫)を捕獲するためにプラスチックカップを埋めるもの。基本的には誘引餌を使いませんでしたが、いくつかの地点ではカルピスを入れたカップも試してみました。

 7日には簡単な全体説明のあと、哺乳類・昆虫・植物の3グループに分かれて調査に入りました。哺乳類・昆虫合同グループは、まず昨日仕掛けたトラップの見回りです。


網テントの中でネズミの体重測定
 シャーマントラップには、4か所でアカネズミが、1か所でヒメネズミが入っていました。他に、トビラが閉じていたものの何も入っていなかったのが3か所あり、うち1か所ではトラップが転がっていたので、タヌキなどの中型哺乳類が触ったのでしょう。逆にトビラが開いたまま餌が取られていたのが4か所でした。アリに餌を持って行かれたか、動作不良でうまく閉じなかったのでしょう。
 捕獲された5か所はすべて管理棟よりも北側でした。アカネズミやヒメネズミは森林性のネズミなので、比較的大きな木が残っているところに多いのかもしれません。

カメラに写った哺乳類の内訳(単純な枚数)

 哺乳類グループは、昼食後に八ヶ岳演習林(恵みの森の北西2km)へ行って、前回のイベント(7月17日)で仕掛けた自動撮影カメラからSDカードを回収しました。パソコンに画像を取り込んでから写っている動物をファイルに記録。慣れない作業もありましたが、この地域で見られる大型・中型哺乳類を一通り確認できました。人以外の哺乳類が6か所合計で1,429枚写っていましたが、その内訳は円グラフの通りです。


昆虫の同定は実態顕微鏡の世界

昆虫の分類名ごとのトラップ数(暫定)
 昆虫グループでは実験室に広げたバットにピットフォールトラップの中身を空けて、ルーペや実体顕微鏡、図鑑とにらめっこしながら種の同定を進めました。思ったよりたくさん昆虫が取れたこともあり、途中で時間切れになってしまいました。捕虫網を振るのは断念しました。仕掛けた45個中26個までで336個体でした。グラフのように、多かったのはオサムシ類とアリ類。残りのサンプルは保存してあります。

2か所の調査地での植生の違い

植物は標本と図鑑のにらめっこ

 植物グループは、1mの方形枠を草地に置いて、中にある植物の種ごとの被度をパーセント単位で記録するという本格的な調査に挑戦しました。2か所で合計10個の方形枠で調査して約40種が記録されました。落葉広葉樹林内にパッチ状に残る草地と防風林の伐採跡ではだいぶ植生が違うようです(グラフ)。

7月17日の演習林見学会は天候に恵まれました

 当日の参加者は、一般会員22名、教職員会員3名、子供1名、非会員1名の合計27名でした(+ワンちゃん2頭)。


トラップで捕獲されたアカネズミ
 まず、前日の夕方にスタッフが仕掛けておいたネズミ捕獲用のシャーマントラップと地上性昆虫捕獲用のピットフォールトラップの点検に向かいました。
 5か所のうち1か所のシャーマンにアカネズミが入っていました。後日、点検を忘れたもう1か所にもアカネズミが入っていたので、6か所のうち2か所とまずまず確率です。ピットフォールの方は、2か所でクロナガオサムシ(?)とゴミムシ類多数が入っていました。
 次は車で川上演習林へ。カラマツ人工林とミズナラ・カンバ類の天然林(二次林)を見学しました。明るく平坦な恵みの森とはひと味違った森の雰囲気を味わってもらったかと思います。途中、ヤマネの巣箱を次々と開けてみたものの、今回は空振りに終わりました。

川上演習林のカラマツ人工林を歩く

 管理棟へ戻って昼食の後、今度は反対側にある八ヶ岳演習林へ入りました。ここは点在する中間湿地が特徴です。今年は優占種であるヌマガヤの勢いが強すぎて他の植物の花があまり咲いていなかったとのこと。
 最後に、林道沿いに自動撮影カメラを設置しました。このカメラの画像は次回のイベントで点検してみる予定です。
 ここまでで一旦解散し、希望者のみで意見交換会を持った後、恵みの森の新しい周回路を歩きました。意見交換会ではボランティア同士の連絡促進などについて大変建設的な意見が出ましたので、事務局として今後の運営に活かしていくようにします。

5月15日の設立総会と山菜を楽しむ会は盛況でした

 5月15日には、当日の時点で37名の会員のうち24名(+お手伝い3名、子供1名)に参加していただき、大変ありがとうございました。


総会での自己紹介の様子
 発足総会は管理棟セミナー室でほぼ予定通りの10時すぎから始まり、八演が管理する3か所の森林の紹介や森の恵み会の趣旨と現時点での会員構成、ボランティア保険の説明などの後、演習林教職員と会員の自己紹介がありました。皆さん、とても自己紹介が上手で、その場ですでに打ち解けた雰囲気になりました。
 その後、役員選出が行われました。一般会員の方から役員に積極的に手を挙げていただき、思いのほかスムーズに決めることができました。当日説明し忘れましたが、もろもろの事務手続きをやってくれている八演の井波技術職員も役員に加えていただくようお願いします。


技術職員特製の棒を使ってたらの芽採り
 11時半ころからは技術職員などの案内で恵みの森構内で山菜を採りました。ここ数年で防風林を伐採して構内が明るくなったこともあって、たらの芽やウドをたくさん収穫できました。
 収穫した山菜は、てんぷらなどにして、技術職員が別途用意しておいてくれたおそばやイノシシ肉といっしょに美味しくいただきました。
 この日は少しかすみがかかっていたものの、快適な暖かさで、屋外で山菜を食べながら会話が弾みました。もっと続けたい気もしましたが、遠方の方の帰りや片付けの都合も考えて、午後2時過ぎに一応、お開きとしました。

 様々な地域や年齢層、特技・興味の会員がおられるので、今後の活動がとても楽しみになる会でした。最後になりますが、会場や料理の下準備から片付けまでをお手伝いいただいた方々にこの場をお借りして心よりお礼申し上げます。

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