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過去のイベント(アーカイブ2017年)

 このページでは過去のイベントの報告を新しいもの順に掲載します。演習林のスタッフブログにはもっとたくさんの写真を使って紹介していますので、ぜひご覧ください。

豊作のどんぐりで牛乳パック苗作り


牛乳パックの加工方法について説明
 9月23日(土・祝)に行われた牛乳パック苗作りには一般会員12名、学生会員1名、教職員会員3名、一般参加者3名の合計19名の参加があり、楽しく作業しました。
 まず、今回の担当で、「生きた植物図鑑」である井波技術職員より、今日の予定や牛乳パックの加工について説明がありました。今年は、ヤツガタケトウヒの見学が加わったり、牛乳パックの深さを変えたり、と去年から少し変更がありました。
 説明の後、車に分乗してサンメドウズ清里スキー場近くにある県境尾根赤岳登山口へ向かいました。そこには立派なヤツガタケトウヒがポツンとありました。樹冠部に薄茶色に色づきつつある球果がたくさん実っていましたが、残念ながら今年は種を採取できなかったので、見学だけです。ヤツガタケトウヒは、環境省とIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている希少種です。世界中で八ヶ岳連峰南部と南アルプス北部に1,000個体程度しか生えていません。
 車で八ヶ岳演習林へ移動し、今度はどんぐり(ミズナラの実)を拾います。林道沿いにたくさん落ちているので、難なく集められました。茶色で完熟していると思われるものと、緑色でまだ熟していないと思われるものがありました。しかし、なぜか緑のものの方が大きくて立派な実が多いような・・・。

どんぐりを埋めたパックを並べて完成
 恵みの森へ戻って、いよいよ牛乳パックに土をいれて種まきです。去年は市販の園芸土を使いましたが、牛乳パックだと乾燥してしまうことがあるようで、今年は圃場の土を使いました。技術職員があらかじめ軽トラに積んでおいてくれたので、作業は楽でした。
 茶色のどんぐりと緑のどんぐりを分けて並べて、発芽力が違うかどうかを確かめることにしました。最後に水をたっぷりやって作業完了です。去年の牛乳パックも一つ取り出して根の発達を見てみました。発芽率はあまり良くなかったものの、ひげ根がよく発達しているようでした。来年には育てた苗の植え付けもやってみたいものです。

動植物調査は充実の「実習タイム」

 8月5日(土)に夏の定例イベントである恵みの森動植物調査が行われました。一般会員9名、学生会員1名、教職員会員3名の合計13名の参加があり、皆さんとても熱心でした。
 まず、前日の夕方に杉山さんをリーダーとする精鋭部隊4人でシャーマントラップ40個が設置されました。今年はトラップ内に「チータラ」と油揚げ(+水分補給用にキュウリ)、寄せ餌として周辺にキャットフードをまくという贅沢三昧。去年の5か所(アカネズミ4、ヒメネズミ1)を上回る捕獲が期待されました。が、意外にもアカネズミ3匹と、去年より少なめでした。トラップの口が閉じていたに何も捕まっていないトラップや、口は開いたままで餌がなくなっていたトラップがあったので、少し取り逃したのかもしれません。


赤子といっしょにいたヒメネズミ

シャーマントラップと塩ビ製巣箱の点検
 動物調査では、杉山さんがあちこちに架けている塩ビの巣箱も点検しました。元来はヤマネ用ですが、ヤマネのいない恵みの森では3か所でヒメネズミが入っていました。うち2か所では大人1匹とまだ毛の生えていない赤ちゃんがたぶん4匹ずついました。
 午後は動物班も植物調査に合流しました。昨年と同じ場所に設けた2か所の調査ライン沿いにそれぞれ1m四方の方形枠を4個置いて、中の植物種を同定してその被度(上から見た専有度)を記録するという本格的なもの。
 その場でわからないものは採集してセミナー室に持ち帰り、図鑑とにらめっこして同定しました。最後の頼みは「生きた植物図鑑」である井波さんなのですが、皆さん、ヒントだけをもらって頑張って調べていました。
 湿生植物ゾーンでは、去年に比べてススキの優占度が急速に高くなっているようで、湿生植物の回復にはつながっていません。一方、2年前にストローブマツという常緑針葉樹の高木を伐採した跡地では、植栽したミズナラの定着・成長が思わしくないこともあって、いろんな草本の花が咲くちょっとしたお花畑状態になっていました。ただし、調査ラインはそのごく一部なので、データには現れないかもしれません。

ワイワイガヤガヤ、植物調査

調査途中にも井波さんから植物の学習

ヤマネ観察会は2頭のかわいいヤマネに大満足!

 7月16日(日)に川上演習林で開かれたヤマネ観察会では、午前と午後に1匹ずつ、ヤマネを観察できました。巣箱を開けても逃げないので、参加者は全員ゆっくり観察できたと思います。
 通常の高さの巣箱のほか、ハシゴなどを使わずに6mの高さに巣箱を設置して地上から手軽に点検する方法や、サーマルモニターを使ってヤマネなどの温血動物がいるかどうかを巣箱を開かずに確認する方法など、今回担当してくれた杉山さんの準備やサービスも素晴らしいものでした。
 私は鳥の研究者なので、もっときれいな鳥やかわいい鳥もいると思うのですが、このあどけないかわいさには勝てないかもしれません。
 参加者数は、一般会員17名、学生会員2名、教職員会員4名、一般非会員3名の合計26名でした。演習林スタッフブログや会報No.008にさらに詳しい報告があります。


サーマルモニターを説明する杉山さん

やっぱりかわいいヤマネ

2017年度総会が無事終了

 2017年度総会が5月13日(土)に八ヶ岳演習林管理棟にて行われました。雨の中、一般会員22名、学生会員2名、教職員会員5名(合計29名+児童1名)の参加を得て、活動報告・会計報告や今年度のイベント予定、役員が承認されました。
 総会後に予定していたミズナラ苗の植栽は、当会始まって以来初めての雨天中止となりましたが、代わって杉山技術職員のヤマネレクチャーを聞くことができました。その後は雨も小康状態となって、構内の散策・施設見学と多少の山菜採りも楽しんでいただきました。
 今年度は、会員からの要望もあって、イベントの日程をすでに決めました。詳しくは「今後のイベント」をご覧ください。

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