2022年度も新型コロナウイルス禍といった野外での研究活動に制限がかかる状況が続いたが、それでも数多くの貴重な成果をあげることができた。構成員とその指導学生院生諸氏の活動概要は以下のとおりである。以下、項目ごとの活動概要を簡潔に示す。
【森林管理】
森林管理と利用に関する取り組みでは、木材生産と鳥獣害対策の最適解を目指した森林管理に研究が行われた。これは、山梨県・長野県における野生動物・外来生物の集団動態評価および管理のための研究基盤整備プロジェクトでの成果である。
治山防災の取り組みでは、急峻な山岳域で頻発する土砂災害への取り組みに関する研究が行われた。これは、流域内の多様な立地における土砂管理に向けた土砂動態のプロセス解明プロジェクトでの成果である。
また、火山活動による防免災と周囲環境に調和した緑化事業に関する研究も実施された。
中山間地域における集落営林組織の展開過程に関する研究も実施された。
【生態系サービス】
主に森林や草原生態系での生態系サービスに関する研究では、以下の研究成果がみられた。
国内外の草原管理に関連する研究成果があり、歴史の古い草原は遺伝資源価値と防災機能が高いかという仮説を検証する、草原の生態系サービス評価に関する研究があった。
藁葺き民家から大量に廃棄される古茅を利用したバイオ炭、茅炭の開発と Jクレジット制度登録に向けた基礎研究が実施された。
自然農法桃園での害虫・天敵類の実態調査では、鳥獣虫害対策の最適解を目指した生態系管理に関する研究が実施された。
山岳域における伝統的発酵技術のアーカイブ化に関する研究が実施された。
【山岳域でのツーリズム】
山岳地域でのツーリズムも昨年度に引き続き実施された。
査読有 | 査読無 | 計 | ||
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論文 | 学術雑誌 | 25 | 0 | 25 |
紀要等 | 0 | 3 | 3 | |
解説その他 | 0 | 6 | 6 | |
計 | 25 | 9 | 34 | |
著書 | 9 | |||
学会発表 | 国際会議 | 2 | ||
国内会議 | 45 | |||
計 | 47 | |||
一般講演等 | 6 | |||
その他の活動 | 16 |
詳細はこちら:「9.MSC教員業績リスト」