7-4.筑波実験林

(1)場所と施設の概要

(2)メンバー

(3)ステーションの方向性と抱負

(4)今年度の活動概要

2023年度も里山的な身近な学内緑地という立地条件・環境という長所を活用して、学内研究フイールド・実験圃場,教育・社会貢献の場としての役割を果たした。

研究

2023年度もスギ・ダケカンバ産地別試験地において、MSC教員・博士課程院生に加え東大・神戸大等の他大学教員等により、樹木の成長・形質,産地ごとの生存率の違いについて継続して調査がなされ、多くの成果が得られた。また、植食性昆虫と寄生バチ,オカダンゴムシと腸内細菌の関係及び植物-送粉者ネットワークの時間的変化の比較研究といった生物間相互作用,並びにハダニの共進化・社会性,ショウジョウバエの季節的象徴,カシナガトラップの効果と他の昆虫(大型甲虫類)に与える影響など節足動物の研究がなされた。さらに、鳥類相の研究や希少草本ハナハタザオの生育地間の形態・塩分耐性の比較研究,常緑樹の葉圏担子菌類の多様性調査がなされた。

教育

新型コロナウイルス感染症が5類になったことに伴い、感染対策には前年よりも気を遣わずに実施できた。生物資源学類を主とした1年生向けの専門基礎科目実習 「生物資源フイールド実習」、2年生向けの専門科目実習Ⅰ「生物資源生産科学実習Ⅰ・Ⅱ」等の多人数の実習から、3年生向けの専門科目実習Ⅱ「農林生物実験・森林育成学実験」、「森林植物学」等が実施された。また,生物資源学類「森林水文・砂防学実習」の一部、生物学類「植物系統分類学実験」が開催された。大学院の授業では、山岳科学学位プログラム「里山管理実習」、「モデル生態学実習」が実施された。

社会貢献

大学附属病院と共同で実施しているリワークデイケアを実施したのに加え、茨城県と共同で実施している筑波山産ブナ育苗のサポーターを受入れた。また、日本菌学会関東支部会ワークショップ開催に協力した。

施設・フィールド管理

植物見本園における見学者・利用者の利便性の向上を図るため,現在の展示植物ゾーンを示す日英表記の案内図に更新した。また,近年,博論研究等で需要の多い,ファイロンハウスの自動灌水制御装置を更新した。2020年にナラ枯れ菌を媒介するカシノナガキクイムシ(以下、キクイムシ)が初めて確認されて以降、本種の防除を継続して実施している。2023年度は特にトラップによる捕殺に重点を置きつつ、キクイムシが侵入した樹木の伐倒・粉砕、切株燻蒸処理も並行して実施した。生態系・生物多様性保全のため、特定外来種アライグマの捕獲も継続し、成獣4個体を捕獲した。

トピック

(5)施設利用実績

(5-1)施設利用者数

概要と詳細はこちら:5-3. ステーション利用実績

(5-2)施設を利用した実習

計33実習(公開実習:2、受託実習:10、その他:21)
詳細はこちら

実習例

(5-3)施設を利用した研究

業績

査読有 査読無
論文(MSC教職員の内数) 学術雑誌 3(3) 1(1) 4(4)
紀要等 0(0) 0(0) 0(0)
解説その他 6(0) 0(0) 6(0)
9(3) 1(1) 10(4)
著書(MSC教職員の内数) 0(0)
学会発表(MSC教職員の内数) 国際会議 0(0)
国内会議 19(18)
19(18)
一般講演等* 2
その他の活動* 1

*MSC教職員のみ

詳細はこちら:「9.MSC教員業績リスト」「10.ステーション利用による研究業績リスト(MSC教員外)」

研究テーマ

MSC教職員・学生

学内利用

学外利用

(5-4)社会貢献活動

5-4.社会貢献活動実績

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