6-2. 八ヶ岳演習林

(1)場所と施設の概要

 

(2)メンバー

 

(3)ステーションの方向性と抱負

 

(4)今年度の活動概要

事業では、昨年度からの継続事項を引き続き実施した。八ヶ岳演習林の乾燥化対策としての導水路設置後の環境変化のモニタリングと土地境界部の環境保全を継続実施した。あわせて、植物フェノロジー調査、森林土壌の乾燥(土壌水ポテンシャル)、センサーカメラによる哺乳類の行動観察も継続実施した。 川上演習林では、林道補修工事等の整備を実施した。更新伐地での苗木のシカ食害の実態把握のため、食害状況の基礎データの収集の継続を行なった。構内(恵みの森)に関しては、これまで通りの整備を継続実施した。

 八ヶ岳演習林、構内・恵み森、川上演習林の三箇所で、定期的な動画撮影を今年度も継続実施し、MSCYouTubeチャンネルで定期的に公開している。

 地域社会貢献では、公開講座(カラマツの森と自然と林業)を10月に開催した。南牧村教育委員会とも協働し、希少植物の域外保全の取り組みを開始した。

 教育研究支援では、学群教育用設備整備等経費に「野外教育施設のデジタル・スマート化への整備促進」で採択され、林冠タワー周辺での教育研究での利用向上にむけた工事を行なった。

 

(5)施設利用実績

(5-1)施設利用者数

概要と詳細はこちら:「4-3. ステーション利用実績」

(5-2)施設を利用した実習

24実習(公開実習:0、受託実習:10、その他:14 詳細はこちら

実習例

l 陸域フィールド実習(自然保護寄附講座)

l 北大拠点実習 2024森林フィールド講座(信州編)実習

l 陸域生態学実習

l 森林生物学実習

l 森林総合実習

l タイ国プリンスオブソンクラ大学との協働実習(横浜国立大学環境情報学府自然環境専攻、タイ国プリンスオブソンクラ大学理学部生物学科)

l 山岳フィールド実習A

l 植物寄生菌学実験

 

(5-3)施設を利用した研究

業績

 

区分1

区分2

査読有

査読無

論文(MSC教職員の内数)

学術雑誌

4(4)

0(0)

4(4)

紀要等

0(0)

1(1)

1(1)

解説その他

0(0)

0(0)

0(0)

5(3)

2(2)

7(5)

著書(MSC教職員の内数)

 

0(0)

学会発表(MSC教職員の内数)

国際会議

 

 

1(1)

国内会議

 

 

15(14)

 

 

16(15)

一般講演等*

 

0

その他の活動*

 

0

*MSC教職員のみ

詳細はこちら:「8.MSC教員業績リスト」 「9.ステーション利用による研究業績リスト(MSC教員外)」

 

研究テーマ

l 津村 義彦(教授)全国スケールの相互移植による気候変動が樹木に及ぼす影響モニタリング調査

l 山中 勤(教授)森林降水の同位体比観測

l 上野 健一(准教授)森林気象

l 清野 達之(准教授)森林の更新動態

l 津田 吉晃(准教授)森林樹木の集団遺伝学および過去・将来の個体群動態の推定/分子生態学手法を用いた森林の管理および保全/人間活動が森林生態系に与える影響とその歴史

l 奈佐原 顕郎(准教授)タイムラプスカメラを用いた八ヶ岳・川上演習林における植生の長期動態モニタリング

l 井波 明宏(技術専門職員)地域植物相の解明・絶滅危惧植物の保全

l 杉山 昌典(技術専門職員)森林哺乳類の林業害の実態調査

l 相原 隆貴(博士研究員)ダケカンバ・シコクダケカンバの苗木育成

l 柘植 匡(院生)異なる産地のダケカンバ幼樹の光合成特性に対する窒素負荷の影響

l 益子 佳大(院生)孤立した森林における哺乳類の利用実態

l 藤田 翔子(学類生)異なる発達段階の冷温帯林におけるリター分解過程の比較

l 太田 紫菫(学類生)異なる発達段階の冷温帯林における林分構造と成立過程の比較検証

l 山岡 裕一(名誉教授)スゲ属植物に寄生するさび病菌の系統分類学的検討

 

【学内利用(MSC教職員・学生以外)】

l 流星群のスペクトル計測(システム情報系・客員准教授)

【学外利用】

l カッコウの托卵に関する研究、モズ類の移動・換羽に関する研究(フリーランス)

l  カラマツ林とミズナラ林へのフェノロジー観測(長野県環境保全研究所・研究員)

l  カバノキ属の花粉生産量に関する研究(京都府立大学・教授・講師・学生、滋賀県立琵琶湖博物館・研究員)

l  産地試験林菌根菌がダケカンバ実生の成長に及ぼす影響の解明(東京大学・准教授・院生) 

l  ダケカンバ植栽試験地におけるフェノロジーと呼吸、クロロフィル蛍光の調査(静岡大学・准教授・院生・学生)

l  一塩基多型を用いたサワラ集団のクローン構造の解明(名古屋大・教授・学生)

l 異質倍数体の環境適応 (京都大学研究員)

l アオナシ種子散布(東京農大・助教)

l  ニワトコの歴史生態学的研究(北海道大学・院生)

l 湿性遷移に伴う樹上と林床のアリ群衆の変化(東京農工大学・准教授・院生)

l  天文台協定関係(国立天文台・大阪公立大・電気通信大学・東京学芸大学・大妻女子大学・防衛大学・茨城大学・山口大学・JAXA・理化学研究所、それぞれ 教授、准教授、研究員、院生、学生)

l  

(5-4)社会貢献活動

概要と詳細はこちら:「4-4.社会貢献活動実績」

 

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