2.MSCのこの1年
多岐にわたるMSCの1年間の活動の中で、HPに掲載されたもののなかからいくつかを紹介します。
研究・プレスリリース
大学プレスリリース
- 性染色体の遺伝解析で追う雄ジカ達の歴史 - 新開発の遺伝マーカーによって雄の種内系統とその分布形成過程を解明へ- [菅平]
- 世界最寒地(上高地)に生きるニホンザルの独特な越冬戦略:魚類や水生昆虫類など、河川に生息する動物に依存する世界初の新知見 [菅平]
- 希少なカエデ「クロビイタヤ」の不連続分布の謎を解く ~気候変動がもたらした分布変遷~ [菅平]
- トンボの進化過程と分岐年代を分子系統解析により解明 [菅平]
- 東南アジア熱帯林の形成過程を解明~フタバガキ科樹種の遺伝的解析で、今後の保全にも貢献~ [筑波キャンパス]
- ハダニの生殖隔離にはどれくらいの遺伝距離が必要か~半倍数体における種分化研究のモデルとして〜 [筑波キャンパス]
- 南方種カワアナゴの日本海側での記録地が500 km北上していることを発見 [菅平]
- 観測と気象衛星データから雲海の発生条件と発生域の特定に成功 [筑波キャンパス]
- 過去300年間の菅平高原の植生を追跡 ~国立公園化後に草原の減少は速まった~ [菅平]
- 世界初、セミの抜け殻DNAから遺伝子型を決定する方法を開発[菅平]
- 花の特徴の組み合わせは万能選手の証か〜「花はパートナーを限定する」という定説を覆す新仮説の提唱~ [筑波キャンパス]
- 菅平高原実験所樹木園内から新種線虫を発見〜進化研究モデル系としての利用に期待〜 [菅平]
- スギの“香り”が語るもの〜生物起源揮発性有機化合物放出の地理変異を解明〜 [筑波キャンパス]
- 地震波形で地すべりの発生を効果的に探す [筑波キャンパス]
- スラブ内地震の複雑な破壊過程を詳細解析~浮かび上がった海洋プレートの奇妙な「たわみ」形状~ [筑波キャンパス]
- 2021年ハイチ地震の複雑な発生機構を解明~横ずれ断層と逆断層の破壊をもたらしたプレートの斜め衝突~ [筑波キャンパス]
その他
- 半世紀前に記載された糸状菌が藻類に発生することを解明 [菅平]
- 石川県で採集された2種のハゼ亜目魚類 カワアナゴとヒナハゼ [菅平]
- 長野県植物誌改訂委員会より植物標本3,814点の寄附を受ける [菅平]
- シラビソの幹の太さは樹皮下キクイムシの1種トドマツノキクイムシによる加害とその後の樹木の死亡に影響を与える [菅平]
- 地域研究年報第43号の発刊について [菅平]
- 奄美大島から日本初報告となるイトアミゴケ属の新種の担子地衣類を報告 [菅平]
受賞
教員
- 高島勇介特別研究員が日本菌学会奨励賞を受賞
- 高島勇介特別研究員らの論文がMicrobes and Environments誌 2020年度 選考委員会特別賞を受賞
- 出川洋介准教授らが東北獣医師会連合会長賞を受賞
- 上條隆志教授と津村義彦教授の論文がPlant Species Biology Best Paper Award 2021 を受賞
学生
- 山岳科学学位プログラムの荒木響子さんが、学生森林技術研究論文コンテスト・日本森林技術協会理事長賞
- 山岳科学学位プログラム修了生が林業経済学会学生論文賞を受賞
予算獲得に向けての取り組み
令和4年度(2022年度)独立行政法人日本学術振興会 研究拠点形成事業-B.アジア・アフリカ学術基盤形成型-
詳細はこちら:「5-2. 研究活動実績(3) 大型予算獲得「令和4年度(2022年度)独立行政法人日本学術振興会 研究拠点形成事業-B.アジア・アフリカ学術基盤形成型-」」
イベント等
コロナ禍の中で、ハイブリッド対応、オンライン対応、中止対応が必要だったものも多かったが、屋外イベントは対策を講じながら積極的に開催するなど、数多くのイベントが開催された。
詳細はこちら:筑波大学山岳科学センターYouYubeチャンネル;「5-4. 社会貢献活動実績」
新聞やテレビなど掲載
- 2021年4月22日, 信濃毎日新聞に、菅平高原実験所で受けた植物標本寄贈に関する記事が掲載
- 2021年4月20日, 当実験所で実施した登録有形文化財「大明神寮」の柿渋塗りについて、22日、上田ケーブルビジョン「UCVレポート」で放送
- 2021年4月20日, 菅平高原実験所で実施した登録有形文化財「大明神寮」の柿渋塗りについて、27日に東信ジャーナル、29日に読売新聞(地域欄)にて掲載
- 2021年5月2日, 東信ジャーナルに、菅平高原実験所で受けた植物標本寄贈に関する記事が掲載
- 2021年4月26日, 文教速報(第8976号)に、菅平高原実験所で受けた植物標本寄贈に関する記事が掲載
- 2021年5月15日, 週刊上田に、菅平高原実験所に関連する記事「長野県植物誌改訂委員会より植物標本3,814点の寄附を受ける①」と「登録有形文化財「大明神寮」/柿渋塗りを実施」が掲載
- 2021年5月22日, 週刊上田に、「長野県植物誌改訂委員会より植物標本3,814点の寄附を受ける②」が掲載
- 6月2日, 信濃毎日新聞東信版に「タルマイスゲ生育地拡大中 野辺山の希少植物 地元有志が保護活動」との見出しで、井波技術専門職員による希少植物保全の取り組みへの地元貢献が紹介
- 2021年6月7日・8日, 信濃毎日新聞に「「虎刈り」で植物守れ/上田・保野のため池周辺 ・初夏の訪れ告げるエゾハルゼミの声/上田・菅平高原」が掲載
- 2021年6月22日, 信濃毎日新聞に、21日に長野県上田市塩田地域のため池などで行われた植生観察会の様子が掲載
- 2021年7月20日・27日, オンラインで実施された、まちなかキャンパスうえだ市民向け講座「キノコの世界」が、下記の日程で上田ケーブルビジョン(UCV1、地上121チャンネル)にて放送
- 2021年7月25日, 放送される日本テレビ「所さんの目がテン!」に、菅平高原実験所の出川洋介准教授が出演
- 2021年7月, 長野県上田市が発行する地域自治センターだより「さなだ」第81号に、菅平高原実験所の津田吉晃准教授と小井土凜々子さん(山岳科学学位プログラム前期2年)が掲載
- 2021年7月27日, 信濃毎日新聞に、湯本景将(大学院理工情報生命学術院生命地球科学研究群生物学学位プログラム)、津田吉晃(生命環境系 准教授)らのグループによる研究成果が掲載
- 2021年7月16日, 東信ジャーナルに、上田市中央公民館にて行われた「サテライト市長室」の様子が掲載
- 2021年8月24日, 2021年7月に上田ケーブルビジョン(UCV1、地上121チャンネル)にて放送された、まちなかキャンパスうえだ市民向け講座「キノコの世界」が、再放送
- 2021年8月11日, 信濃毎日新聞に、長野県上田市塩田地域で行われた希少植物調査に関する記事が掲載
- 2021年8月21日, 信濃毎日新聞に、菅平高原実験所の田中健太(生命環境系 准教授)、森林総合研究所関西支所の岡本透(森林環境研究グループ グループ長)らのグループによる研究成果が掲載
- 2021年8月24日, 朝日新聞(長野県版)に、菅平高原実験所の田中健太(生命環境系 准教授)、森林総合研究所関西支所の岡本透(森林環境研究グループ グループ長)らのグループによる研究成果が掲載
- 2021年8月22日, 信濃毎日新聞に、21日に菅平湿原で行われた平高原実験所のボランティアスタッフ「菅平ナチュラリストの会」の主催による観察会の様子が掲載
- 2021年8月30日, 上田ケーブルビジョン「UCVレポート」にて、ボランティアスタッフ「菅平ナチュラリストの会」と菅平高原実験所で制作した動画「「菅平ナチュラリストの会」と行く 夏の自然観察会(2021)」が紹介
- 2021年9月3日, 信濃毎日新聞に、ボランティアスタッフ「菅平ナチュラリストの会」と菅平高原実験所で制作した動画「「菅平ナチュラリストの会」と行く 夏の自然観察会(2021)」が紹介
- 2021年9月7日, 信濃毎日新聞に、白馬中学校(長野県北安曇郡白馬村)の3年生がSDGs(持続可能な開発目標)について学ぶ取り組みが紹介
- 2021年9月18日, SBC信越放送(放送対象地域/長野県)で毎週土曜 午後5時00分から放送されている「ZOOM UP! エコロジー最前線」にて、菅平高原実験所ボランティアスタッフ「菅平ナチュラリストの会」の活動の様子が放送
- 2021年9月16日, 信濃毎日新聞にアサギマダラが紹介され、町田龍一郎(菅平高原実験所 元教授)によるコメントが掲載
- 2021年10月1日, 信濃毎日新聞(北信版)に、上信越高原国立公園の連絡協議会(長野県須坂市、上高井郡高山村)による峰の原高原視察の様子が掲載
- 2021年10月6日, 信濃毎日新聞(東信版)に、菅平高原実験所・八ヶ岳演習林の津田吉晃(生命環境系 准教授)、山川宇宙(筑波大学大学院博士課程3年)、神奈川県立生命の星・地球博物館の瀬能宏(主任学芸員)のグループによる研究成果が掲載
- 2021年10月9日, 産経ニュースに、菅平高原実験所の田中健太(生命環境系 准教授)が協力している、長野県須坂市峰の原高原での草原保護活動についての記事が掲載
- 2021年10月3日・5日・12日・27日, 上田ケーブルビジョンのチャンネル UCV1 および UCV2 にて、菅平高原実験所制作動画「「菅平ナチュラリストの会」と行く 夏の自然観察会(2021)」が放送
- 2021年11月8日, 信濃毎日新聞に、菅平高原実験所が共催した根子岳ササ刈りイベントについての記事が掲載
- 2021年11月9日, 朝日小学生新聞に、小学生から寄せられた質問「昆虫の祖先はなに?」に対する、菅平高原実験所の町田龍一郎(生命環境系 客員研究員)からの回答が掲載
- 2021年11月18日, 信濃毎日新聞に、菅平高原実験所の町田龍一郎(生命環境系 客員研究員)らのグループによる研究成果が掲載
- 2021年12月1日, 信濃毎日新聞に、菅平高原実験所の竹中將起(生命環境系 特任助教)らのグループによる研究成果が掲載
- 2022年1月7日から2月4日までの毎週金曜日, 信州上田5大学リレー講座2021「未来学科」について、上田ケーブルビジョンでの放送
- 2022年1月9日, 毎日新聞デジタル(有料記事)に、菅平高原実験所・八ヶ岳演習林の津田吉晃(生命環境系 准教授)の研究チームに関する記事が掲載
- 2022年1月14日, 信濃毎日新聞(東信版)に、菅平高原実験所の小井土凜々子さん(山岳科学学位プログラム前期2年 津田研究室)の研究活動に関する記事が掲載
- 2022年2月8日, 信濃毎日新聞に、菅平高原実験所の田中健太(生命環境系 准教授)が取り組む、山城やため池の草原維持に関する記事が掲載
- 2022年2月16日, 信濃毎日新聞に、菅平高原実験所敷地内にある「大明神の滝」が掲載
- 2022年2月23日, 信濃毎日新聞(東信版)に、菅平高原実験所で行われている公開実習「陸域生物学実習(大学院生向けでは動物学野外実習)」のようすが掲載
- 2022年3月3日, 信濃毎日新聞(東信版)に、菅平高原実験所で行われている講義「山岳微生物学」のようすが掲載
- 2022年3月24日, 信濃毎日新聞(東信版)に、令和3年度筑波大学山岳科学センターシンポジウム「草原のつながり ~人と自然が織りなす歴史遺産~」の情報が掲載
- 2022年3月31日, 静岡県と筑波大学との連携協定の記事が静岡新聞に掲載
詳細はこちら:MSCのHP(カテゴリー:メディア)
コロナ禍の教育
菅平高原実験所の宿泊施設では、感染対策として2~8人部屋を個室利用としていたため、以前の40名以上の宿泊定員が2020年度には13名まで減少していた。2021年度に学内予算を獲得して部屋の仕切りや換気設備などの施設改修を行い、宿泊定員を20名まで増やすことができた。この結果、筑波大学主催の全国公開実習への他大学生受入を再開することができた。MSCのステーションで行っているいくつかの実習で延期、部分中止、中止などの措置が必要となったものの、大部分の野外実習を実施することができた。全国的にみても、きわめて多くの野外実習や、宿泊を伴う研究・教育利用を受け入れた。感染対策にも気を配り、外部利用による感染案件は生じなかった。