【実験所運営に関する今年度のトピック(教職員の声からの総括)】
★新メンバーの就任
・藤田麻里先生が8月に就任。田中慶介係長が樫山係長の後任として就任。毎日、菅平―つくばをオンラインで繋いで朝ミーティングを実施。繁忙期や集会行事の際には、菅平に滞在していただくという新しい体制で、つくばを本務地とした事務支援体制の試行を開始した。事務担当の平林さん、事務員の金子さん、研究員の冨高さん、古川さん、野沢さんが着任された。
(声:新しい教職員・研究員が増えて賑やかになりました。樫山さんら菅平常駐の係長の偉大さを改めて痛感しました。樫山さんが定年退職され、春先はどうなる事かと不安な日々でしたが、徐々に新体制で回るようになり良かったです。さすが菅平スタッフのチームワークです。事務体制が変わり、軌道に乗るまでなかなか大変でした。田中係長が度々菅平にいらしてくださり、とても助かりました。)
★学生実習
・2023年5月のコロナの5類化に合わせて、受入れ方針を改訂。ほぼ平常通りに復した。最大収容人数:50名/食事ありで40名/実習室の座席で32名推奨。
(声:実習利用人数が昨年よりも増えましたが、教職員皆で協力し、無事に終えることができました宿泊棟業務について・・・コロナ5類になり、実習人数が倍に増え、オフシーズンにも研究者や学生の方々が絶え間なく滞在され、すっかり コロナ前の活気を取り戻した気がします。春から絶え間なく忙しい年でした。商売繁盛(笑)。コロナが5類に移行になって初めての実習で、実習人数も増え1部屋に宿泊する人数も多くなりましたが、全実習何事もなく無事終了したので良かったです。)
実習風景 屋外
実習風景 屋内
★学生生活
・コロナ禍下で歓送迎会の中止、合同菅平ゼミのオンライン化、食事は一方向を向いて黙食という期間が長く、対面行事が激減。2024年の正月年明け1月15日に「餅つき」を実施。(声:「初めての試み「餅つき」が、とても良かったです。皆楽しそうでした。恒例行事にしてもよいのでは?菅平常駐教職員+学生とのコミュニケーションの活性化ができた!)
★技術職員室の活躍
設備整備
・実験研究棟のボイラー、宿泊棟給湯用ボイラーの不調が相次いで起き、営繕対応。更新の検討も必要。落雷で倒れたオニグルミの大木、雑木を処理。敷地周囲のフェンス沿いの樹木の処理について今後の方針検討を開始。情報関係のインシデントに関しては気を引き締めて取り組みたい。
(声:事後処理している間は他のことに全く手を出せないような状況になるので、インシデントに関しては一層気を引き締めていきたいです。)
大明神寮保存活用
・耐震調査を進めるための予算を上田市とともに文化庁に申請。今年も、菅平ナチュラリストの会と共同で、柿渋の自作仕込みを実施。2年前に仕込んだ自作柿渋の塗布作業を試行的に実施。
社会貢献・標本室整備
昨年に続き笹川財団の助成金によるサポート「一般市民との協働による生涯学習の場「みんなの標本庫」での菌類及び地衣類標本整備に向けた手法開発」が採択され、標本庫の整備活動が格段に進展した。現ナチュラリストメンバー+新規受講生により、「標本の日:菅平菌類相調査」を毎月2回ずつ実施。その成果として、変形菌と地衣類標本情報をS-netに登録して公開に至った。詳細については、下記の報告書を参照
山中(2023) 一般市民との協働による生涯学習の場「みんなの標本庫」での菌類及び地衣類標本整備に向けた手法開発)筑波大学技術報告No.41
https://www.tech.tsukuba.ac.jp/2022/technicalreports/yamanaka_fumie.pdf
社会貢献・菅平生き物標本展の開催
上述の活動成果も含め、2023年11月3日に「菅平生き物標本展」を開催した。会場は敷地内の2か所で、国の登録有形文化財「大明神寮」では標本を中心とした展示を、実験研究棟の実習室ではいくつものワークショップを開催した。実験所ボランティアスタッフからなる「菅平ナチュラリストの会」が計画段階から参加し、展示物やワークショップ準備、当日の解説、運営、サポートにご尽力くださった。詳細は下記の報告を参照。
https://msc.tsukuba.ac.jp/news20231109/
このほか、菅平中学校の総合学習対応をした。また、菅平生き物通信の刊行が100号に達した。
★菅平ナチュラリストの会(実験所公式市民ボランティアスタッフ)の活躍
・10年を越え、昨年度より新たにナチュラリスト基礎講座を開始。人員補充、世代交代を目指して新規受講生を募集。2年目に「2023ナチュラリスト基礎講座」を実施。(順調に進展。3月9日に成果発表会を実施した。)
6月15日植物標本講座(講師:長野県環保研 尾関雅章先生)
11月11日地衣類観察会(講師:信州大農 升本宙先生)
★各研究室の活動
●藤田・町田研
●田中研
●津田研
●出川研
★訃報
菅平高原実験センター長を勤められた林一六先生が、2023年4月28日にお亡くなりになりました。享年83歳でした。長年にわたる実験所へのご尽力に感謝するとともに心よりご冥福をお祈り致します。
概要はこちら:「5-3. ステーション利用実績」
計79実習(公開実習:16、受託実習14、その他49)
詳細はこちら
査読有 | 査読無 | 計 | ||
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論文(MSC教職員の内数) | 学術雑誌 | 11(10) | 4(4) | 15(14) |
紀要等 | 1( 0) | 0(2) | 3(2) | |
解説その他 | 0(0) | 0(0) | 0(0) | |
著書(MSC教職員の内数) | 1(1) | |||
学会発表(MSC教職員の内数) | 国際会議 | 4(3) | ||
国内会議 | 18(12) | |||
計 | 22(15) | |||
一般講演等* | 0 | |||
その他の活動* | 0 |
*MSC教職員のみ
詳細はこちら:「9.MSC教員業績リスト」; 「10.ステーション利用による研究業績リスト(MSC教員外)」
概要と詳細はこちら:「5-4.社会貢献活動実績」