菅平高原実験所の研究・計画

2022年度研究課題一覧

研究課題名(受付順)概要研究代表者・所属実施期間
1. 長野県植物誌改訂調査等長野県植物誌改訂のため大学敷地内に生育する植物を調査する。川上 美保子
長野県植物誌改訂委員会上田地区委員会
2022.4.1~2023.3.21
2. 植生履歴の異なる草原性植物群集間の花形質組成の比較植生履歴の異なる草原性植物群集間の花形質組成の比較を通じて、送紛に関わる機能形質(花色・花形態など)が、植物群集の集合規則に与える影響を評価する。石井 博
富山大学大学院理工学研究部(理学)
2022.5.18~2022.10.30
3. クロコショウ野生種と栽培系統の過去と将来:気候変動下における保全ゲノミクスクロコショウの原産地とされるインド・西ガーツ山脈を網羅するように採取したクロコショウ野生集団およびインド内外の栽培系統からゲノムレベルで大量遺伝データを取得し、さらに最新の集団ゲノミクス的解析手法を駆使して、1)クロコショウ野生種、栽培系統、近縁種の遺伝的関係性、2)環境変動および栽培化による選択の影響、3)野生集団、栽培系統の有害遺伝子の蓄積率、4)野生集団から栽培系統へと分化した時期など集団動態を明らかにすることを目的とする。Sen Sandeep
筑波大学生命環境系
2022.4.1~2023.3.31
4. ➀ 植生再生過程における植物-送粉者ネットワークの構造および植物の繁殖成功の変化

➁ 花を利用する捕食者と虫媒植物の関係
➀ 本研究では、造成時期が異なる新・古スキー場の送粉ネットワーク(PN)の状態や優占植物種の繁殖成功を比較し、以下の予測を検証する。新スキー場は、古スキー場に比べ、(1)PN はジェネラリスト化し、虫媒種の結実率が低くなる。また、新スキー場では、(2)造成時期が古い場所ほど、虫媒植物の種・機能的多様性が高くなり、PN はよりスペシャリスト化している。

➁ 菅平高原実験所内での長期間にわたるクモ類及び開花植物の調査を行うことで、
1)クモ類は狩場として多様な種に訪花されるジェネラリスト媒の開花植物を多く利用する
2)クモの分類群によって狩場とする植物の形質及び利用場所が異なる
以上二つの仮説を検証することを目的とする。
平山 楽
神戸大学人間発達環境学研究科
2022.5.19~2022.9.15
5. 菌類の構造、造形の美しさをガラスで表現する事への探求カビの採集と観察、粘菌の採集と観察したものを展示のためのガラスアート作品のモチーフにするため。柴田 めいこ
変形菌研究会
2022.4.5~2023.3.31
6. 降積雪を中心とした気象測器の設置環境と測定値の関係に関するデータ収集と調査既存の気象観測に含まれる測定値に対する観測点周辺環境の影響を評価するための基礎資料の収集西森 基貴
農研機構・農業環境研究部門
2022.4.1~2023.3.31
7. 昆虫類の中腸上皮形成の比較発生学的研究昆虫類の中腸上皮形成において、初原状態である卵黄細胞のみに由来する段階から、卵黄細胞と腸端細胞型の双方が関与する折衷型を得て、腸端細胞塊に由来する段階に至るという、向上進化的変遷が知られている。これは無翅昆虫類から有翅昆虫類に至る昆虫類の系統進化を考察する上で重要な比較発生学的論考である。本研究の目的は、無翅昆虫類および有翅昆虫類の代表群(イシノミ目・シミ目・トンボ目・バッタ目・カワゲラ目)を材料として、中腸上皮の由来・形成場の違いに注目した中腸上皮形成過程の高解像度な比較形態学的検討を行い、昆虫類の中腸上皮における系統進化学的議論に明確な論拠を与え、新たな系統進化シナリオを再構築することにある。武藤 将道
福島大学共生システム理工学類/学振PD
2022.4.1~2023.3.31
8. 地衣化菌と共生藻の分類学的研究及び共生機構の解明地衣化菌と共生藻の形態を観察して分類学的研究を行うとともに、両者を共培養することで地衣共生を誘導し、共生時に特異的な現象を解析する。升本 宙
京都大学大学院地球環境学堂
2022.4.1~2023.3.31
9. 過去の土地利用が植物群集組成を長期的に規定するメカニズム:スキー場草原に着目して菅平高原のスキー場ゲレンデ内の草原において、過去の森林化により草原植生が劣化した場所が、スキー場管理が再導入された後、約70年経った現在も植生が回復していないことが明らかになった。その原因を探ることを目的とし、今年度は草原性植物との共生関係が示唆されている土壌中の菌類群集に着目し、過去の森林化が菌類群集組成や多様性に与える影響の調査を行う。矢井田 友暉
神戸大学人間発達環境学研究科
2022.5.9~2022.12.31
10. 暗色雪腐病菌の集団構造の解明北海道、本州、四国の積雪地に分布する暗色雪腐病菌の集団構造を解明することを目的とする。松下 範久
東京大学大学院農学生命科学研究科森林植物学研究室
2022.4.18~2023.3.31
11. 様々な野生生物を対象とした遺伝的多様性および遺伝構造に関する研究様々な野生生物を対象とした遺伝解析を行い、その遺伝的多様性および遺伝構造を明らかにする。兼子 伸吾
福島大学共生システム理工学類
2022.5.1~2023.3.30
12. 森林におけるツル植物の純一次生産量への貢献森林におけるツル植物が、森林全体の純一次生産量にどれくらい貢献しているのかを明らかにする。谷岡 庸介
筑波大学生物学学位プログラム
2022.4.20~2023.3.31
13. 網翅類の比較発生学的研究系統学的議論の定まらない生物群の系統進化学的理解において、各群のグラウンドプランの構築が可能な比較発生学的アプローチは、有効な方法の一つである。昆虫類のうち、その98%は新翅類というグループが占めているが、この新翅類の初期の爆発的放散に直接由来した多新翅類の一群である網翅類(ゴキブリ目+シロアリ目+カマキリ目)は、昆虫類を理解する上で鍵を握る重要なグループの一つである。以上から、網翅類内の全てのグループを対象とした包括的比較発生学的検証を行い、類内のグラウンドプランの構築と系統進化学的議論の発展を目的に研究を行う。藤田 麻里
慶応義塾大学法学部
2022.4.1~2023.3.31
14. 中部山岳地域高標高域における、気象が積雪構造の変質に与える影響菅平高原の積雪構造を観測し、それをもたらす気象との関係を明らかにする。浪間 洋介
筑波大学地球科学学位プログラム
2022.4.1~2023.3.31
15. 気候変動適応に必要な基盤情報の整備と情報発信これまで実施してきた長野県内の標高の異なるカラマツ林におけるフェノロジーカメラによる観測を継続して、気候変動が各標高帯のカラマツ林に与える影響を評価する。栗林 正俊
長野県環境保全研究所自然環境部
2022.4.1~2023.3.31
16. 草地から森林への変遷にともなう土壌有機物の質と量の変化に関する研究菅平高原実験所内で維持管理されている半自然草原から森林に至る過程での土壌有機物量のその質の変化を明らかにする。廣田 充
筑波大学生命環境系
2022.4.20~2023.3.31
17. 融雪期に高標高地に発生する好雪性粘菌の分類、生態に関する調査、およびワークショップ日本変形菌研究会による好雪性粘菌観察会のため。出川 洋介
筑波大学生命環境系
2022.4.15~2022.4.17
18. 山岳域の古民家に関わる発酵微生物の探索とその利用古民家や寺院など茅葺屋根を持つ建築について、屋根の葺材から有用微生物である Rhizopus microsporus が産出する。この Rhizopus microsporus について、分布や生息の実態について調査し、何故茅葺屋根から産出するのか明らかにする。また、茅葺屋根から産出した Rhizopus microsporus を用いて発酵食品の製造を試みる。大橋 美紗希
筑波大学山岳科学学位プログラム
2022.4.1~2023.3.31
19. 膜翅目広腰亜目の発生学的研究広腰亜目原始系統群のナギナタハバチ科、ヒラタハバチ科の胚発生過程を明らかにし、先行研究と比較して膜翅目および完全変態類のグラウンドプランの再構築をする。山本 鷹之
愛媛大学理工学研究科
2022.4.1~2023.3.31
20. 貧栄養高地環境でアブラナ科植物と共生する内生菌の単離および性状解析貧栄養かつ高地環境で自生するアブラナ科植物の植物組織を採取してそこから内生菌を単離する。その後、内生菌が植物の生存に関わる役割を晝間の研究室内などで明らかにする。晝間 敬
東京大学大学院総合文化研究科
2022.4.19~2023.3.31
21. 花形態と送粉者相が開花密度-繁殖成功関係へもたらす影響本研究では、開花植物の多いダボススキー場を中心に、虫媒植物の開花密度の測定、柱頭の採取、訪花昆虫の訪花行動の観察を行う。佐藤 秋周
神戸大学大学院人間発達環境学研究科
2022.6.1~2022.9.30
22. 無脊椎動物腸内共生微生物の多様性解析研究で用いるための無脊椎動物の生体サンプルの採集、及びそれからの DNA 抽出髙橋 雄大
東京工業大学生命理工学院本郷研究室
2022.5.30~2022.6.3
23. 日本海のクラゲ類の分類および季節的消長津田准教授が管理する研究室、実験室の器具、実体顕微鏡を用いて日本海で採取したクラゲ類の分類を行う。戸篠 祥
公益財団法人黒潮生物研究所
2022.5.17~2022.5.19
24. GPS・UAV・ゲノム情報を駆使したツキノワグマの移動分散・集団動態の解明山岳域における GPS・UAV を用いた大型哺乳類検出法の確立に取り組み、GPS・UAV・集団ゲノミクス解析を駆使したツキノワグマの生態・遺伝学的パターンの多面的な評価を通して、ツキノワグマの移動分散・集団動態を総合的に解明する。小井土 凜々子
筑波大学大学院生物学学位プログラム
2022.4.1~2025.3.31
25. 一般市民との協働による地域資源を活用した生涯学習の場「みんなの標本庫」基盤開発菅平高原実験所の標本庫を市民との協働で再整備し、地域に根差し且つ社会的意義のある場として、新しい利活用法を開発する。
(2022年度笹川科学研究助成)
山中 史江
筑波大学生命環境系技術室(菅平高原実験所)
2022.4.1~2023.2.15
26. エゾハルゼミの遺伝構造および集団動態の解明エゾハルゼミの遺伝的多様性や集団動態を評価することにより、森林昆虫がどのような生活史で分布変遷の歴史をもち、また今後の気候変動下でどのように挙動するのか評価する。湯本 景将
筑波大学大学院生物学学位プログラム
2022.4.1~2023.3.31
27. 富山県、新潟県の漁港におけるクラゲ相調査と DNA バーコーディングのデータベース構築海洋は地球の7割を占めており、多様な生物の生息地となっている。海洋生物多様性を保護するためには生物相を調査し多様性を評価することが必要である。しかし、日本海側のクラゲ相調査の実施例は少なく、データが不足していると考えられる。また、クラゲは生活環のなかで姿を変化させ、同定が困難な種が多数存在する。DNA バーコーディングは、クラゲの種同定を行う上で有効なツールとなると考えられる。
したがって、本研究では富山県と新潟県の沿岸海域のクラゲ相の調査および目録の作成、生物相の季節的な変化の評価を行う。また、同定したクラゲ類の遺伝データから、DNA バーコーディングのデータベース構築を行う。
山本 花音
筑波大学生命環境学群生物資源学類
2022.5.15~2023.3.31
28. ミヤマハタザオの資源配分比を切り替える遺伝子の探索種内で資源配分比が異なる植物を用いて、資源配分比との関連が示唆できる遺伝子を同定し、遺伝学の知見とすることを目的とする。土井 結渚
筑波大学生命環境学群生物学類
2022.4.1~2023.3.31
29. 過去の植生履歴が植物-蝶相互作用系を規定するメカニズムの解明過去から現在まで続く歴史の古い草原の大きさが蝶類群集を変化させることが明らかになってきた。そのメカニズムは明らかになっておらず、ここでは植生履歴が蝶の分布を制限する要因として考えられる二つの仮説を検証する。(1)利用植物の分布や環境要因による定着制限(2)草原の縮小・造成の履歴による分散制限。井上 太貴
筑波大学大学院生物学学位プログラム
2022.4.1~2023.3.31
30. 昆虫(無脊椎動物)嗜好性線虫の分類と多様性昆虫(無脊椎動物)嗜好性線虫の分類と多様性、生態的関係を基礎研究として調査する。また、この過程で得られた特殊な生理、生態的特徴を持つ種類に関しては、モデル(研究材料)として、他の研究分野への応用を行う。神崎 菜摘
森林総合研究所関西支所
2022.5.25~2022.9.30
31. 真菌類における節足動物の腸内生の進化過程の解明真菌類において節足動物の腸内に生息する生活様式はキクセラ亜門にのみ見られる独自の生態であり、その生活様式の進化過程は謎に包まれている。本研究では腸内への付着構造に着目し、キクセラ亜門の微細構造を網羅的に観察・比較することで、キクセラ亜門の系統関係の再構築を行い、腸内生の進化過程を明らかにする。李 知彦
筑波大学大学院生物学学位プログラム
2022.4.1~2023.3.31
32. 遺伝的撹乱の実態評価に向けた国内クワガタムシ地域集団の遺伝構造の解明近年では国産、外国産を問わず多くのクワガタムシが気軽に購入できるようになり、飼育下から野外へと逸出したクワガタムシによる各地域の自生集団への遺伝的撹乱が危惧されている。しかし、国内クワガタムシの複数種についてはそもそも野生集団の遺伝構造が明らかになっていないため、遺伝的攪乱を評価するための参照データがないのが現状である。そこで本研究では、遺伝的撹乱評価のための参照データの構築を視野に、国内に広く分布するヒラタクワガタ(Dorcus titanus pilifer)、オオクワガタ(Dorcus hopei binodulosus)、コクワガタ(Dorcus rectus rectus)、スジクワガタ(Dorcus striatipennis striatipennis)ノコギリクワガタ(Prosopocoilus inclinatus inclinatus)の5種を対象に、遺伝構造を明らかにすることを目的とした。海野 太一
筑波大学大学院山岳科学学位プログラム
2022.4.1~2023.3.31
33. Mortierella 属菌の細胞内共生細菌および集団遺伝構造に関する研究1)山岳地域における Mortierella 属菌に細胞内共生する細菌の共生の有無を明らかにする。
2)山岳地域における Mortierella sugadairana および近縁種の集団遺伝構造を明らかにする。
高島 勇介
日本学術振興会特別研究員 PD(菅平高原実験所)
2022.4.1~2023.3.31
34. クサカゲロウ科昆虫の腸内酵母の分類と進化過程の解明野外からの酵母の分離と培養、クサカゲロウ科昆虫の採集吉橋 佑馬
筑波大学大学院生物学学位プログラム
2022.4.1~2023.3.31
35. Perennicordyceps 属菌の寄生性及び系統関係についてPerennicordyceps 属菌は子嚢菌門フンタマカビ綱ボタンタケ目に属する糸状菌の属であり、広義の冬虫夏草に含まれる。本属は、他の多くの冬虫夏草類と同様に昆虫寄生性を持つとされる一方で、他種の昆虫寄生菌に重複寄生を行うという特殊な寄生性を示す種を含んでおり、冬虫夏草類における寄生性の進化を考える上で非常に興味深い。本研究では、接種試験や分子系統解析によって、寄生性の確認や属内の系統関係の見直しを行い、Perennicordyceps 属菌の生態および分類に関する新たな知見を得ることを目的とする。須川 元
筑波大学大学院生物学学位プログラム
2022.4.1~2023.3.31
36. 真菌類特に子嚢菌類の多様性と分類に関する研究と実習敷地内における菌類(特に子嚢菌類・地衣類)の分類学的研究に供する材料採集(東京大学 大学院向け実習 「生物多様性生物学演習」)細矢 剛
国立科学博物館 植物研究部
2022.6.1~2022.6.4
37. ため池堰堤の造成後年数が増えると植物種数が増えるか?~多様性と種特性の解析~近年草原は土地利用の変化から急激に減少している。先行研究から時間的連続性の長い草原は植物多様性が高いことがわかっている。そこで歴史が長いため池堰堤の植物群集や環境を調査することで、時間的連続性が植物群集に与える影響、および植生が環境から受ける影響を明らかにする。また時間経過により植生がどのように変化するのか予測モデルも作成する。滝澤 一水
筑波大学大学院山岳科学学位プログラム
2022.4.1~2023.3.31
38. 植物内生菌と植物の相互関係の理解1.同所的に生育するアブラナ科植物に感染する Colletotrichum 属菌の種組成や種数を季節ごとに比較する。
2.特定の内生菌(Colletotrichum 属)を複数種の植物(アブラナ科)に播種して、野外生態系に基づく植物-内生菌 相互作用実験系の確立。
3.古い草原と新しい草原で内生菌の組成や種数を比較して古い草原の重要性を評価。
鈴木 暁久
筑波大学生命環境学群生物学類
2022.5.1~2023.3.1
39. 「冬虫夏草類の多様性」に関するワークショップを実施昆虫に寄生する冬虫夏草類の多様性、系統分類、生理生態について、レクチャー、培養菌株や標本の屋内での顕微鏡観察、屋外での子実体探索などを通して理解を深めること。出川 洋介
筑波大学生命環境系
2022.6.10~2022.6.12
40. 実習科目名「自然環境調査法」:ススキ草原と夏緑広葉樹林に生息する生物を対象とした,生物調査法に関する実習生物の採集法、観察法、標本作製法、同定法を実地で学ぶことが目的である。菅平高原実験所内の草原植物、草原性および森林性昆虫を材料に上記の目的を達成するための実習を行う。塘 忠顕
福島大学共生システム理工学類
2022.9.5~2022.9.9
41. 薬用植物および冬虫夏草類からの糸状菌の分離薬用植物(3種)および冬虫夏草類(複数種)の採集のため肥後 茉由佳
北里大学 大村智記念研究所
2022.6.10~2022.6.12
42. 菅平高原実験所内の変形菌相実験所構内に生息する変形菌類について、野外調査により採集し、標本作成をして顕微鏡観察をして同定を進める。松本 淳
越前町立福井総合植物園
2022.6.3~2023.3.31
43. 微小菌類の自然観察ガイド資料の作成自然界の動植物と多様な相互作用を示す菌類を実験所のフィールドで探索し、自然観察ガイドに用いるための写真撮影を行う。必要に応じて一部採集をして分類同定する。高野 丈
株式会社文一総合出版
2022.6.9~2023.3.31
44. ミヤマハタザオの低地集団は収斂進化によって無毛化したのか?-遺伝子レベルの検証ミヤマハタザオの毛の有無および密度が、生息している標高によってどの様に変化しているか表現型から調べる。ミヤマハタザオの低地集団では、正の自然淘汰が働き収斂進化により無毛系統に分化したのかを遺伝子レベルで調べる。嶋崎 桂
筑波大学大学院山岳科学学位プログラム
2022.4.1~2023.3.31
45. 糸状不完全菌の菌類相の調査菅平高原と神奈川県内の菌類相を比較するため杉本 泉
神奈川県立生命の星地球博物館
2022.6.10~2023.3.31
46. 毒キノコデータベースの構築毒キノコデータベースの構築用基礎研究阿部 美和
立命館大学薬学部
2022.5.1~2023.3.30
47. 昆虫病原菌に関する研究昆虫病原菌の採集佐藤 大樹
森林総合研究所
2022.6.10~2023.3.31
48. 冬虫夏草を含む昆虫病原糸状菌の代謝産物に関する研究分離菌株の培養産物を創薬シート探索資源として利用する。安達 勇光2022.4.1~2023.3.31
49. ムカデ綱4目から得られる糞生菌について糞に生息する糞生菌の研究は進展しているが、ムカデ綱の糞生菌については全く研究前例が無い。日本産のムカデ綱にはイシムカデ目、ゲジ目、オオムカデ目、ジムカデ目の4目が含まれる。それら4目全体の糞生菌を調査することで、目ごとの菌類相の違いについて比較検討すると共に、検出された菌類の分類学的研究も目指す。清原 広海
筑波大学生命環境学群生物学類
2022.4.1~2023.3.31
50. 菅平高原の植物の生態系について山岳科学センター菅平高原実験所ナチュラリスト基礎講座受講中で、菅平高原および湿原の植物の生態系観察および生態系維持活動に参加し、将来のナチュラリストとしての活動に資すること。春山 貴子
群馬県立前橋女子高等学校
2022.5.28~2023.3.31
51. 菅平高原実験所および近隣地域の原生生物相の解明高原原生生物学実習の一環として、菅平高原実験所および近隣地域に生息する原生生物の生物相を明らかにすること。出川 洋介
筑波大学生命環境系
2022.6.9~2023.3.31
52. 菅平高原実験所内における変形菌のフロラ調査山岳科学センター菅平高原実験所内の樹木園やアカマツ林における変形菌のフロラを調査する。上辰 俊広
筑波大学生命環境学群生物学類
2022.4.1~2023.3.31
53. 山地の森林フェノロジーと夜間冷気流出の関係菅平から上田での気象観測、および菅平高原実験所での落葉樹の開葉・落葉の観測を行い、冷気流とフェノロジーとの関係を明らかにする。加古 祐貴
筑波大学大学院地球科学学位プログラム
2022.4.1~2023.3.31
54. 森林と草原に何種の微生物、何円の価値が含まれるか?-植物共生微生物に着目して-菅平高原内の森林草原において、植物と共生する微生物の多様性を探索的に調べ、微生物の作る化学物質を利用した創薬がどの程度可能か明らかにする。丑丸 敦史
神戸大学人間発達環境学研究科
2022.7.9~2022.10.31
55. 1. 多様な系統の植物間での植物根に共生する真菌群集の比較、2. 外生菌根生植物の細根における菌根菌と内生菌の関係性の解明1. 多様な系統の植物と共生すると考えられている根部内生菌が宿主植物の系統によってどのように異なるのかを明らかにする。
2. 森林の主要な構成者である外生菌根性植物の細根において、外生菌根菌とその他の内生菌がどのような関係にあるのかを明らかにする。
野口 幹仁
京都大学生態学研究センター
2022.7.27~2022.8.5
56. 1. 日本アルプスおよび周辺山岳に生息する高山蛾 Xestia 属の集団遺伝学的動態の解明、2. 菅平高原の蛾類層の調査1. 日本列島の高山帯~亜高山帯など高標高域は特に種の分布固有性が高い場所であることが知られている。長野県およびその県境に広がる日本アルプス周辺は、最終氷期最盛期(約2.1万年前)あるいはそれ以前の氷河期において生物種の逃避地(レフュージア)として機能し、長野県には様々な生物で複数の氷河期依存種が分布しているとことが多くの研究で示唆されている。
先行研究より日本アルプスの高山帯に生息するいくつかの蛾において表現型の評価から地域的な2型が知られおり、いくつかの種ではそれに倣った分布が見られる。しかしこの地域的な違いを生物地理や遺伝情報を駆使した集団遺伝学的研究は未だ行われていない。本研究では鱗翅目ヤガ科の一属である Xestia 属のうちアルプスヤガ Xestia speciosa、ヤツガタケヤガ Xestia yatsugadakeana、ダイセツヤガ Xestia albuncula、タカネモンヤガ Xestia wockei の4種を対象に集団遺伝学的研究を行い、これらの高山蛾の進化生物学的起源を解明したいと思う。
2. 菅平高原は古くより生物相が調査されてきた土地であり、蛾類に関しても小林・宮田(1968)などで報告されている。しかし大蛾類については詳細に調査されているものの、小蛾類まで網羅されているとは言えない。本研究では菅平高原実験所内に産する小蛾類を中心に蛾類について網羅的に調査することを目的とする。
川島 育海
筑波大学筑波大学生命環境学群生物学類
2022.4.1~2023.3.31
57. 菅平高原および周辺地域のミミズ類の生物多様性評価ミミズは多くの土壌プロセスで重要な役割を持っているほか、様々な無脊椎動物や脊椎動物の餌となっており、食物網においてきわめて重要な役割を果たしている。ただ分類は形態的な特徴に基づいたものであり、種内変異が多いことから同定は非常に困難である。また身近な動物であるにもかかわらず、生態や詳細な分布が不明であることが多く、今後研究が発展していくことが期待される分野であると考えられる。本研究は土壌の分解者の代表例であるミミズを対象とし、1)菅平高原に生息するミミズの分類を行うこと、2)標高の違いや景観の違いによるミミズの種の違いの評価を行うこと、3)数十年前まで放牧地であった菅平高原と、昔から続く森がある周辺地域のミミズの多様性の違いの評価を行うことを目的とする。塚越 優喜
筑波大学筑波大学生命環境学群生物学類
2022.4.1~2023.3.31
58. イネ科植物に特異的な菌類であるグラスエンドファイトは、宿主に耐病性や草食動物による摂食阻害などの効果を付与することから、相利共生系の一例として知られている。しかし、グラスエンドファイト研究の多くは牧草などに利用される農業上重要な種を宿主とするものに限られている。本研究室では、イネ科自生種を対象にグラスエンドファイトとイネ科植物の共生系の特性を解明するため研究を進めている。グラスエンドファイトによる分解菌への影響を評価するため、イネ科植物であるヤマカモジグサの枯死葉から分離した菌類にグラスエンドファイトに感染した個体の枯死葉と非感染個体の枯死葉をそれぞれ培地に接種する接種試験を行うことで、菌類の分解能力を比較する。秦野 悠貴
同志社大学大学院理工学研究科数理環境科学専攻
2022.9.5~2022.9.7
59. 植物病原菌 Phyllosticta 属菌の検出、病原性および生態に関する研究園内で観察される Phyllosticta 属菌による病害標本を採集し、病原体の分離、病原性の確認を行うとともに、その防除について検討する。本橋 慶一
東京農業大学国際農業開発学科
2022.8.25
60. 草原および森林に生息するハチ類の分類学的研究(渡辺・廣瀬)、草原および森林に生息するカメムシ類の分類学的研究(渡辺・廣瀬:草原および森林に生息するハナバチ類と寄生蜂類を中心としたハチ類を採集し、分類学的研究を進める。
伴:草原および森林に生息するカメムシ類を採集し、分類学的研究を進める。
渡辺恭平
神奈川県立生命の星・地球博物館
2022.9.1~2022.9.2
61. 花上を狩場とするクモ類の植物種に対する選好性について菅平高原実験所内の樹木園および草原エリアにおいて初夏から秋までの期間、開花植物上のクモ類の調査を行い、1)クモ類は多様な昆虫種に訪花されるジェネラリスト媒の開花植物を狩場として多く利用する、
2)クモの分類群によって狩場とする植物の形質及び利用場所が異なる、という二つの仮説を検証することを目的とする。
宇治田 京子
神戸大学国際人間科学部環境共生学科
2022.5.18~2022.9.9
62. エウアンテンナリア・メタカプノジウム両科ススカビの正体と系統・進化の解明2019 年 10 月、樹木園・実験所内のシラビソ(シラベ)上に生育したススカビを採取し、メタカプノジウム科 Capnobotrys neesii (現行名: Metacapnodium neesii) と同定、発表した。その純粋培養株 (JCM 39119 として寄託)も取得した。今回は、同種ならびに同基質に生息するエウアンテンナリア科 Euantennaria 属ススカビも採取し、有性モルフ等を調べたい。杉山純多
東京大学名誉教授
2022.10.3~2022.10.5
63. 変形菌の微細形態形質の検討複数種の変形菌の微細形態形質を電子顕微鏡観察を行い、変形菌の分類学的研究に供する。矢島 由佳
室蘭工業大学
2022.10.22~2022.10.25
64. 縞枯れ山の蒸散抑制と気象条件との関係冷涼湿潤な北八ヶ岳縞枯山で観測された、夏の昼の水利用の抑制および光合成の制限が、より温暖な菅平の気象条件の場合にどれほど深刻化するかを評価する。宮沢 良行
九州大学キャンパス計画室
2022.9.20~2022.11.20
65. 日本産ヒメカゲロウ科の分類学的研究日本産ヒメカゲロウ類では高標高域など特殊な環境に生息するため情報の少ない種もおり、それらの記録のある菅平高原実験所内でヒメカゲロウ類を採集し、各種について生息する環境等の基礎的な情報についても明らかにする。富永 豪太
岩手大学大学院連合農学研究科弘前大学配属
2022.7.28~2025.3.31
66. 変形菌の生理生態調査特徴的なライフサイクルを有する変形菌の各ライフサイクル(子実体や変形体)における局在を解明する。梅澤 和寛
静岡県立大学
2022.9.29~2022.9.30
67. シナノキ類およびカバノキ類植物に寄生する子嚢菌類の系統分類新規標本を取得することで、新たな系統群の発見等、研究テーマの充実を図る。吉岡 龍一
弘前大学大学院農学生命科学研究科
2022.9.26~2022.10.1
68. カエデ属における冬季の日長認識に関与する光受容器官の適応進化落葉樹には、冬から春にかけての日長の変化を認識し、開芽時期を調節する種がいる。これまでの調査から、カエデ属ではこの日長認識に機能する光受容器官に種間変異があり、これはは生育している光環境と関連することが明らかとなった。本調査では、光受容器官の種間変異が光環境に対する適応進化によって形成されたのか否かを明らかにするため、カエデ属各種が生育している光環境を定量化することを目的とする。大野 美涼
岩手大学大学院連合農学研究科(弘前大学配属)
2022.10.17
69. 山岳域の古民家に関わる発酵微生物の探索とその利用古民家や寺院など茅葺屋根を持つ建築について、屋根の葺材から有用微生物である Rhizopus microsporus が産出する。この Rhizopus microsporus について、分布や生息の実態について調査し、何故茅葺屋根から産出するのか明らかにする。また、茅葺屋根から産出した Rhizopus microsporus を用いて発酵食品の製造を試みる。大橋 美紗希
筑波大学大学院山岳科学学位プログラム
2022.10.19~2022.10.24
70. ヘラブナの遺伝的多様性日本各地のヘラブナの遺伝的多様性を解明する。林 光太朗
筑波大学生物資源学類
2022.10.17~2022.10.21
71. 国内に自生するカエデ類の発芽、育苗に関する研究秩父地域では、カエデから採れる樹液を利用して、シロップやお菓子など地域の特産品になるような取り組みを行って木を伐採しなくても地域に経済的な還元ができる森林利用について取り組みが進められている。こういった取り組みの土台となるように秩父地域に自生する20種のカエデ類についての種の採取、発芽、育苗を通して、生長観察を行っている。こういった取り組みの中で、日本に自生する他のカエデ類についても比較対象とするために集めている。その1種としてクロビイタヤカエデの種子の採取を計画した。齋藤 透
NPO秩父百年の森づくりの会
2022.10.19
72. 昆虫等寄生菌類に関する研究水系に生育する昆虫および節足動物寄生菌の採集を行う。佐藤 大樹
森林総合研究所
2022.12.12~2023.3.31
73. 菅平高原実験所内および近隣地域の変形菌フロラの研究菅平高原実験所内および近隣地域の変形菌フロラを調査する。また、同課題に取り組む卒業研究生の研究指導協力をする。松本 淳
福井総合植物園プラントピア
2022.12.1~2023.3.31
74. 冷気湖で見られる気温の長周期変動と安定度盆地底と菅平高原実験所との気温差から求めた大気安定度指標を用いて、冷気湖で見られる気温の長周期変動の特徴を明らかにする。また、大気安定度は夜間冷却の強さ、そして大気中の物質輸送過程に関係することから、この結果を基に、気温の長周期変動から盆地内の夜間冷却と夜間の気温形成のメカニズム、そして安定層内における熱やエネルギー、そして物質輸送過程に関する知見を得る。鳥谷 均
NPO法人圃場診断システム推進機構
2022.12.20~2023.3.31
75. 樹皮下キクイムシ類の研究樹皮下キクイムシ類の加害様式を明らかにする高木 悦郎
東京都立大学
2023.2.1~2023.3.31
76. トビムシ目の比較発生学的研究六脚類の進化において重要な分類群であり、しばしば狭義の昆虫類(外顎類)と姉妹群とされる内顎類3目(トビムシ目、カマアシムシ目、コムシ目)の形態形成の過程から六脚類の形態進化やその基部分岐を明らかにする。富塚 茂和
十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ
2023.3.8~2023.3.8