筑波実験林
実験林一帯の地質は関東ローム層から成り立っています。
筑波大学を造成する際に、水田や湿地であったところを 客土して埋め立てたため、土壌特性は複雑になっています。
植物見本園に隣接する兵太郎池では環境改善を目的に、水質調査、水生生物の捕獲調査を行っています。
植物見本園では、本邦産樹木を中心に約300種類の樹木を集めています。圃場は主に植物見本園への補充用樹木として管理しています。
竹林には実習で植菌したきのこ原木の伏せ込み場所として利用し、日照や水分を調整して発生をコントロールしています。
北側の0.21 haをコナラ、クヌギ等の苗を養成するきのこ原木林とし、実習・研究に活用しています。
これらの運営拠点として植物見本園管理棟があります。
植物見本園と昆虫・菌類
植物見本園は、植物関連の教育研究、学内の憩いの場所として活用されていますが、その価値は植物だけに留まりません。多様な樹木が植栽されていることに伴って、多様な昆虫や菌類が生息しており、昆虫や菌類の研究サイトとしても活用されています。
兵太郎池と水生生物
兵太郎池では、水質調査とともに水生生物の調査を定期的に続けています。その結果、池にはウシガエル、ブルーギル、アメリカザリガニ等の多くの外来種が生息することが分かりました。決して好ましい生態系とは言えませんが、このことを逆用して、外来種駆除体験の実習や効率的外来種駆除法模索の試験の場として活用されています。
スギ産地試験林
圃場にはスギ産地別試験林があります。 これは、日本のスギ天然林分布域を網羅する14集団から収集したもので、
日本海側7集団、太平洋側7集団から構成されます。 今後の研究利用が期待されています。
筑波大学山岳科学センター
筑波実験林
〒305-8577 茨城県つくば市天王台 1-1-1
TEL:029-853-2555/2544 FAX:029-853-6612
E-MAIL : forest-1@msc.tsukuba.ac.jp
https://msc.tsukuba.ac.jp/ens/tsukuba.html
アクセス
つくばエクスプレス・つくば駅から関鉄バスに乗り
「大学植物見本園」降車。徒歩3分。