授業の到達目標及びテーマ |
湿原等のフィールドより、サンプルを採集し、顕微鏡によりさまざまな原生生物を観察し、分類同定を試み、それらの多様性を解明する能力を養う。また、個々の材料に関してさまざまな視点から学び、フィールドに産する原生生物の生物相を明らかにすることを目指す。 |
授業の概要 |
原生生物とは動物、菌類、陸上植物以外の真核生物の総称であり、系統的にも生態的にも極めて多様な生物群である。その系統的多様性から予想されるように、その生物学的特徴は極めて多様であると同時に、原生生物はいまだ未知の現象、応用性に満ちた生物群である。本実習では、野外サンプリング、顕微鏡観察により、原生生物の実物に触れ、その多様性の理解を深める。 |
授業計画 |
第1日 原生生物全般に関する講義(中山)。 第2日 中間湿原(長野県下)でのサンプリング。顕微鏡観察と記録(中山・石田・出川)。 第3日 低層湿原(菅平湿原等)でのサンプリング。顕微鏡観察と記録(中山・石田・出川)。 第4日 スケッチ、データのまとめ。(中山・石田・出川) |
テキスト |
実習時に、オリジナルテキストを配布する。 |
参考書・参考資料等 |
Hausmann,K,, Hülsmann, N., Radek, R. (2003) Protistology (3rd ed.) ISBN: 978-3510652082 |
学生に対する評価 |
実習で実施するスケッチ、写真等の記録、記録された原生生物種のリスト、および実習への取り組み状況に基づいて評価する。 |