令和6年度筑波大学公開講座 「カラマツの森と自然と林業」が開催されました。

本日、「カラマツの森と自然と林業」のテーマで公開講座が開催されました。

公開講座の参加者の方は16名で主に関東から集まられました。

最初は清野林長から「カラマツの生態とカラマツ林の自然」について講演がありました。

引き続き「カラマツ林で見られる野生動物」につきまして私、杉山が説明しました。

最後に井波技術専門職員の方から「カラマツ林で見られる野生植物」の説明がありました。

昼食後はエクスカーションで、最初に八ヶ岳演習林のミズナラをはじめとする広葉樹林の見学です。

残念ながら雨が降り出したので湿原の見学は中止してタワー横までの見学となりました。

そして川上演習林に移動してカラマツ人工植栽地の見学です。

ゲートから歩きながら植物や野生動物がいた痕跡のフィールドサインを探しながら進みます。

トリカブトの花が咲いていて井波さんが説明をしている際に、ニホンリスのサプライズ出現があり、参加者の皆さんも喜ばれていました。

カラマツ人工林は中低木や下層植生が生えやすく、その中でもニホンジカによるミズキの樹皮剥ぎが特に目に付きます。

少し霧が出てきてしまいましたが、皆さんそれぞれにカラマツ人工林の様子を観察されていました。

そして再び雨脚が強まってきたのですが、ヤマネの観察もしていただきました。

植物の観察でもたくさん質問が出て、あいにくの雨の中、参加者の皆さんの熱心さが伝わってきます。

演習林の見学を終え、セミナー室で閉講式を行い、記念品に年輪の目の詰まったカラマツの円板をお持ち帰りいただきました。

天気には恵まれませんでしたが無事故で公開講座を終えることができ一安心です。

おまけで…

何度かお伝えしていますが、キシャヤスデの大発生年に当たり、少しですがキシャヤスデも観察して頂きました。

動画でもどうぞ…