季節の便り~筑波実験林より~
つくばも涼しい風が吹くようになり、過ごしやすくなってきました。
実験林の南側に位置する「植物見本園」の看板前に立つと、どこからともなく綿あめのような甘い香りが漂ってきます。
香りの正体はこちら。カツラです。
カツラの葉は、ハート型をしています。甘い香りにハートの葉っぱ。可愛い組み合わせだと思いませんか?
兵太郎池には後ろの木々が映り、幻想的な景色となっています。
手前には水面から伸びるヌマスギ(ラクウショウ)の根も見ることができます。
トンボもひと休み。
見本園のあちこちでツマグロヒョウモンが飛んでいました。
以前蝶を撮るのに苦戦していたら、通りすがりの男性から「じっとして草花になりきると蝶のほうから飛んでくるよ」
とアドバイスをいただいたことがあるので、今回は草になりきり、バッチリ至近距離での撮影に成功しました!
こちらはチャダイゴケ。わずか1センチ足らずのちいさなちいさなキノコです。中の丸いものは胞子です。
10月11日は十三夜。台風が近づいていますが、このススキの群生や実験林の植物が倒れずに耐えてくれるよう祈るばかりです。
植物見本園はどなたでも入っていただけます(ただし、採集は禁止です)。
木々に囲まれたベンチを見つけて、 ぜひ森林浴を楽しんでみてくださいね。 (写真、文:岡田)