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瀬戸健介さんと出川洋介准教授が「2017 William Trager Award」を受賞

瀬戸健介(生命環境科学研究科生科学専攻(菅平高原実験所在籍)卒業生、現ミシガン大学、日本学術振興会海外特別研究員)、鏡味麻衣子(横浜国立大学)、出川洋介らのツボカビの分類に関する論文が、「2017 William Trager Award」を受賞しました。

受賞論文:Kensuke Seto, Maiko Kagami & Yousuke Degawa (2017). Phylogenetic position of parasitic chytrids on diatoms: Characterization of a novel clade in Chytridiomycota. The Journal of Eukaryotic Microbiology 64(3): 383-393.

doi:10.1111/jeu.12373

受賞についてのサイトはこちら>> https://protistologists.org/wiliam-trager-award-2017/

この論文は、瀬戸さんの博士論文の一部を公表したものです。近年、環境中の DNA の解析が急速に進展しており、塩基配列としてのみ認識され、それに相当する生身の生き物の実態がわからないという例が次々に見つかっています。この論文では、珪藻に寄生するいくつかのツボカビを、宿主とともに丹念に二員培養して増やして形態を観察するとともに、分子系統学的解析を進めて然るべき分類学的位置を定めた結果、一部は既知の群に含まれたものの、一部は、“Novel Clade II” と仮称されていた実態不明の環境配列のみからなるクレードに属すことを報告しました。なかなか填まらなかったパズルのピースが漸く埋められたというこの発見は、その後の環境配列の正体解明研究の先駆例ともなりました。

本論文は、2017年の The Journal of Eukaryotic Microbiology 誌において最多の引用がなされたとのことで、2年後に送られる本論文賞が授けられ、賞金としてファーストオーサーに US$ 100.00 が送られました。大変、地道に取り組んできた研究成果がこのように予想外の高評価を得たことに著者一同、驚くとともに、激励を頂いて、今後も丁寧に研究を進めていくことに意欲を新たにすることができました。

瀬戸さんは、本学大学院を卒業後、東邦大学、横浜国立大学での PD を経て、現在、ミシガン大学に留学中で、ツボカビや原始的な菌類の多様性やゲノム解析に関する世界の先端を行く Timothy James 博士の研究室で日本学術振興会海外特別研究員として活躍中です。

(文責 出川)

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2017 William Trager Award(提供 出川洋介)
2017 William Trager Award(提供 出川洋介)

 

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