季節の便り~筑波実験林より~
つい先日まで一日中セミの声が響いていた筑波実験林ですが、涼しい風とともに秋の虫たちの鳴く声が聞こえるようになりました。
植物見本園の入り口にあるしだれ桜が、季節外れの花を咲かせていました。
この夏から秋にかけての気候で、勘違いしてしまったようです。
実験林管理棟の横では、サルスベリの花が咲いています。
手前の木では白い花が、その少し奥の木では濃いピンク色の花が見られます。
足元には、ガサゴソと動く小さなニホンカナヘビが。実験林内には、ちょうど孵化したばかりの小さなカナヘビがたくさんいます。晴れた日は、日当たりの良い場所で日光浴をしているかわいい姿を見ることができるかもしれません。
(左がニホンカナヘビの赤ちゃん。右が少し成長したニホンカナヘビ。視線を感じて目を向けると、アルカイックスマイルでこちらを見ているカナヘビに出会うことも。)
トンボも多く飛んでいます。赤いトンボを見ると秋の気配を感じますね。
とはいえ実は夏にも真っ赤なトンボは飛んでいるのですが、、。中には、夏は赤色ではなく、秋になると赤くなるトンボもいるので、その数の多さから赤いトンボを見ると秋を感じるのかもしれません。
左:9月撮影 アカネ属 右:8月中旬撮影 アカネ属
(写真、文 岡田)