大澤光助教が「日本地すべり学会 第59 回研究発表会」で若手優秀発表賞を受賞

2020年10月26日、第59回日本地すべり学会研究発表会のオンライン口頭発表が開催され、本センターの大澤光助教が若手優秀発表賞を受賞しました。

 

今年度、山梨県甲府市において予定されていた研究発表会は中止となり、事前審査とオンラインを用いた発表・質疑応答により「若手優秀発表賞」の表彰が行われました。

 

発表題目:地すべり地における多雪年と少雪年の間隙水圧応答の比較

受賞者:大澤光  連名者:岡本隆、松浦純生、平島寛行

(35 歳以下の正会員・学生会員の発表者の中から選出)

内容:地すべりの主たる変動要因である地下水圧(間隙水圧)に焦点を絞り、地すべり地における気象および間隙水圧の長期観測をおこない、その特徴を抽出した。 その結果、冬期の降水のうち少雪年は雪と雨が混じったものが多く、通常融雪がほぼ起こらない厳冬期に多くの間隙水圧変動を引き起こした。 一方、多雪年は春一番のフェーン現象によって融雪が急速に進行することに加え、積雪層内の選択的浸透度が高まっていることから、局所的に大量の水を地盤へ供給し、地すべりの安定度を低下させることがわかった。