大明神寮の柿渋塗り2024
2024年5月10日、菅平高原実験所にて恒例の登録有形文化財「大明神寮」柿渋塗りが行われました。
大明神寮は、昭和40年(1965年)10月、当実験所の前身である東京教育大学理学部附属菅平高原生物実験所に宿舎として建てられ、長年のあいだ野外教育・研究を培ってきた建造物です。宿舎としての合理的な間取り、背後の根子岳・四阿山と一体となった美しい景観、地域の歴史を伝える重要な建物という点から、平成30年3月27日に登録有形文化財として登録されました。
当実験所では大明神寮の維持および保存を目的として、毎年1回、防虫効果や防腐効果があることで知られる柿渋を建物外壁に塗布しています。当初は8日に行う予定でしたが、天候が優れなかったため2日後の実施となりました。
この日は教職員9名、本学学生9名、ボランティアスタッフ「菅平ナチュラリストの会」メンバー3名の合わせて21名が参加しました。柿渋は2021年から出川洋介(生命環境系 准教授)を中心に自作しているものと、市販のものを混ぜ、手分けして外壁などに塗りました。
青空のもと約2時間の作業を終えると、つやのある美しい姿になりました。当実験所では、地域の宝である大明神寮を大切に維持し、引き続き有効活用を図ることにしています。
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