上田染谷丘高等学校が探究活動を実施

2024年7月26日、上田染谷丘高等学校の2年生6名と教員1名が菅平高原実験所を訪れ、探究学習「生態調査」を行いました。菅平高原実験所の山中史江(生命環境系技術室 技術専門職員)がフィールドを案内し、生徒らは自然への理解を深めました。

今回の「生態調査」はいろいろな生物に出会うことが目的で、まずは水辺の生物を観察したいという要望があがったことから、大明神の滝(通常非公開)へ向かいました。途中、草原から森林へ移り変わっていくさまを肌で感じたり、さまざまな植物、菌類などに足を止めたりしながら進みました。滝に着くと生徒たちはそれぞれ散って生物を探し始め、カエル、トビケラ、カブトムシなどを見つけていました。少し場所を変えて沢の下流では、魚を見つけて追いかけたものの捕獲はできませんでした。また、森林も散策し、アカマツの下に生きる数本のブナを見て、学校で習った「遷移」や「極相」の意味を確認していました。

ところで、水辺で捕まえた小さな昆虫が何か知りたいということで、フィールドから戻り当実験所の町田龍一郎(生命環境系 客員研究員)に相談したところ、カゲロウ目の幼虫と教えてもらいました。生徒たちは実体顕微鏡で観察させてもらったうえ、飼育中のほかの昆虫も見せてもらうことができ、喜んでいました。

生徒たちは好奇心旺盛で、積極的に活動していました。この日の体験が今後に活きれば幸いです。

大明神の滝(通常非公開)に到着
大明神の滝(通常非公開)に到着
水辺で見つけたカブトムシ
水辺で見つけたカブトムシ