大明神寮の柿渋塗り2025
2025年5月1日、菅平高原実験所にて登録有形文化財「大明神寮」の柿渋塗りが行われました。
大明神寮は、昭和40年(1965年)10月、当実験所の前身である東京教育大学理学部附属菅平高原生物実験所に宿舎として建てられ、長年のあいだ野外教育・研究を培ってきた建造物です。宿舎としての合理的な間取り、背後の根子岳・四阿山と一体となった美しい景観、地域の歴史を伝える重要な建物という点から、平成30年3月27日に国の登録有形文化財として登録されました。
当施設では大明神寮の維持および保存を目的として、毎年1回、防虫効果や防腐効果があることで知られる柿渋を建物外壁に塗布しています。この日は教職員、本学学生、ボランティアスタッフ「菅平ナチュラリストの会」メンバーら合わせて約30名が参加しました。
今回の柿渋は、2021年に当施設で自作したものと市販品を使用しました。2021年から毎年、出川洋介(生命環境系 准教授)と技術職員、ボランティアとで柿渋作りに挑戦していますが、2022年以降に作ったものは状態がよくなく、今回の使用は見送りました。今後手順を見直して、また挑戦する予定です。
この日は天候に恵まれ、ボランティアと交流を深めながら楽しく作業できました。SBC信越放送、TOGODO通信、上田ケーブルビジョンによる取材もあり、学生や職員がインタビューに答えていました。
当実験所では引き続き、地域の宝である大明神寮を大切に維持していきます。
当日のようすは2025年5月1日のSBC信越放送「SBCニュースワイド」と上田ケーブルビジョン「UCVレポート」で放送されました。
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