植物寄生菌学実験の野外実習

9月13-15日、3日間の野外実習が4年ぶりに八ヶ岳演習林で実施されました。

自然界において重要な役割を演じている菌類です。そのうち植物に寄生、共生している植物寄生菌類の採集、観察並びに同定法を修得し、野外実習を通して、菌類の生態、生態系における機能を学習します。

初日は恵みの森であるきのこの採集と観察について、山梨森林総合研究所研究専門員の大澤正嗣先生を指導助言者として講義していただきました。

2日目朝、川上演習林へ出発前に大澤先生とお別れのご挨拶の後、川上演習林に入林し技術職員1名が同行しました。

演習林で学生たちは、主にさび病菌を植物とともに採集しました。

演習林より戻ってから3日目にかけては、講義とひたすら顕微鏡を使っての観察、宿主の植物とともに同定作業を行い、3日目の午前中には解散となりました。

川上演習林に到着後、ヤマカモジグサに寄生する菌から観察開始です。

タチツボスミレのさび病菌の採集

オノエヤナギのさび病菌の採集

ケヤマハンノキに寄生する菌の採集

自炊のおにぎりを食べた後のひととき

この実習には、スゲ属植物に寄生するさび病菌の系統分類学的研究で調査に来られた山岡裕一筑波大名誉教授も指導してくださいました。

天候にも恵まれ爽やかな高原の心地よい風に包まれ、無事に植物寄生菌学実験を終えることができました。