第8回菅平湿原シンポジウム 「草原の歴史と畑の土」の開催について

山岳科学センターの共催イベントとして、シンポジウムを開催いたします。

参加無料、事前申込不要です。たくさんの方のご参加をお待ちしております。

■日時:2023年12月14日(木)16:00~18:00(予定)

■会場:菅平高原国際リゾートセンター 2階大ホール (長野県上田市菅平高原1223-1751)

■主催:菅平水土里(みどり)会

■共催:筑波大学山岳科学センター

■講師:田中 健太【筑波大学山岳科学センター准教授】

    酒井 佐吉

    下条 明敏【菅平水土里会会長】

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■内容

【土砂流出】

今年は菅平湿原水路の浚渫(シュンセツ) を3か所行いました。いずれも土砂堆積が50cm以上ありました。このほとんどが畑から流出していることが明らかになっています。畑の黒土は深さ約60cmしかなく、この土ができるのに4000年かかっています。しかしこの黒土の半分が、全面マルチを始めてわずか40年で既に流出してしまったと推定されています。

【草原の里100選】

菅平には4000年以上前から続く広大な草原がありましたが、最近100年間で90%以上が森林化によって失われてしまいました。この草原が峰の原とともに、 草原の里100選に選ばれました。草原がこれほどなくなるのは歴史上はじめてですが、私達の暮らしには何が起きるのでしょうか。畑の黒土もまた、歴史の古い草原が生み出したものです。

■お問い合わせ:

菅平水土里会事務局/TEL 0268-74-2003

筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所(担当 田中健太)/TEL 0268-74-2002(平日8:30~17:15)