お茶の水女子大学実習利用報告書より

2025年9月16日~19日、お茶の水女子大学植物生理学実習が菅平高原実験所で実施されました。提出された実習利用報告書の公開許可に基づき、一部抜粋して報告します。

実習名:植物生理学実習

担当教員:岩崎 貴也(お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系 講師)

受講人数:17名(学部学生)1名(大学院生)

●実習・セミナーの内容

1.実験所内の草原や森林を活用し、植物の多様性と生態について学ぶことを目的とした。まず、実験所内から植物を採集し、押し葉標本の作製を行うことで、植物の多様性を学んだ。さらに、遷移段階の異なる草原やアカマツ林、落葉広葉樹林で植生調査や光環境調査を行い、遷移に伴って植物群種がどう変化するかについて学んだ。また、実験所外の菅平湿原での観察も行い、氷期遺存分布植物についても学んだ。最後には、実習の成果について班ごとに発表を行った。

2.1日目は100種以上の植物について採集と押し葉標本の作製を行い、菅平高原の様々な植物種について学んだ。2日目~3日目午前は実験所内のアカマツ林と落葉広葉樹林で調査プロットを設置し、植生データを取得した。3日目午後は菅平湿原で氷期遺存植物の観察を行った。最終日にはプレゼン発表と議論を行うことで、全員の理解を大きく深めることができた。


森林でのコドラート調査の様子。班員で相談し、協力して調査を行っています。

●菅平高原実験所を利用した感想など
毎年お世話になっていますが、今年も実験・研究棟、宿泊棟ともに綺麗にかつ使いやすく整備してくださっていたおかげで、快適に実習を行うことができました。植物相データを実験所のHPで公開してくださっていたのも大変助かりました。また、菅平湿原への送迎もご対応くださったおかげで、実験所外での観察もすることができ、多くの学生が貴重な経験をすることができました。本当にありがとうございました。