ノルウェー生命科学大学大学院生による視察旅行に協力
岐阜・長野・山梨で林業や森林文化を学ぶ
6月9日~14日、ノルウェー生命科学大学で森林、林業等を学んでいる大学院生16名が日本を訪れ、筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所の津田吉晃准教授がその視察旅行に協力しました。
まずは11日まで岐阜県飛騨市に滞在し、株式会社飛騨の森でクマは踊る(通称:ヒダクマ)の協力のもと、林業や森林文化について学びました。詳細はヒダクマのホームページをご覧ください(こちら)。
11日には長野県上田市菅平高原へ移動しました。津田准教授の案内で菅平高原実験所樹木園にて日本産冷温帯樹木の見学をし、草原や各遷移段階の森林なども見学しました。また長野市の戸隠神社奥社にも行き、日本の宗教と森林文化や、山の恵みである山菜などについても学びました。
また、13日からは山岳科学センター山岡裕一教授が協力し、山梨県森林総合研究所富士吉田試験園を訪問、コンテナ苗など林木育種の現場を見学しました。さらに14日には富士山の五合目を訪れました。
短期間でしたが、DNA、林業現場、伝統木工、宗教、食など、幅広い視野で日本の森林を紹介することができました。特にノルウェーの大学院生は、高校や大学を卒業後に一度働いてから大学院入学している学生も多く、そのためか森林や林業に対する意識が非常に高く感じられました。今回の視察旅行中には多くの活発な質疑があり、我々も多くのことを彼らから学ぶことができました。山岳科学センターでは今後もこのような国際連携を深めていきます。