第5回菅平湿原シンポジウム「土砂移動を考える」のお知らせ
11月20日、菅平高原国際リゾートセンターにて、第5回菅平湿原シンポジウム「土砂移動を考える」が開催されます。参加無料、当日受付。菅平水土里会及び筑波大学山岳科学センターによる共催です。
●日時 令和2年(2020年)11月20日(金)18:00~20:00
●場所 菅平高原国際リゾートセンター 2階大ホール(長野県上田市菅平高原1223-1751)
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1. 「土砂流入が菅平湿原の植生に与える影響とその防止策の検討」
講師 坂本 浩輝 筑波大学修士1年(山岳科学学位プログラム)
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2. 「霧ヶ峰・車山湿原における登山道の荒廃と対策」
講師 福山 泰治郎 信州大学農学部農学生命科学科 助教
国内外の山岳地域や自然公園では、利用者の増加にともなって、登山道の土壌侵食や植生の破壊が深刻な問題になっています。登山道の荒廃は、山岳域の自然公園を持続的かつ安全に利用する上で支障となるだけでなく、生態系にも影響をおよぼす恐れがあります。効果的な荒廃対策を施すためには、登山道で生じる水・土砂流出と登山者の影響を定量的に評価し、荒廃のメカニズムを明らかにすることが必要です。
長野県諏訪市の霧ヶ峰は、広い草原に湿原と樹叢が点在する自然景観を持ち、多くの観光客が訪れます。ところが、利用にともなって登山道の侵食と土砂流出が進行してきました。路面が踏み固められ、雨が降ると表面流が発生して川のようになります。雨が止むと登山道はぬかるみ、そこを人が歩くと表土がかく乱されます。登山道から流れ出した土砂が湿原に流入する状況も確認されています。そこで、長野県諏訪市の霧ヶ峰・車山湿原において、登山道を流れる表面流量と土砂量の調査を行いました。ここでは、登山道荒廃の実態とその対策について紹介します。
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3. 「土砂流出対策への支援について」
菅平水土里会会長 下条 明敏
菅平水土里会では農用地の土砂流出対策に対してさまざまな支援を行う計画をしています。支援の内容について皆様と考えて行ければと思います。ご参加をお待ちしています。
●参加無料・当日受付
- ●お問い合わせ
- 筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所(田中)/TEL 0268-74-2002
- 菅平水土里会事務局/TEL 0268-74-2003
PDFはこちら>> 第5回菅平湿原シンポジウム「土砂移動を考える」