高原生態学実習だより(2)
2021年10月に行われた、高原生態学実習3日目のようすをお伝えします。
3日目
午前は実験所内の草原でワラビ採り実験の調査です。ワラビ採りを行っている区画と行っていない区画を比較し、繁殖植物種数や訪花昆虫の多様性に違いが出るかを調べます。
調査を行うススキ草原です。草原の特徴について、先生の説明を聞きながら調査場所に向かいます。
区画内の繁殖植物の種数を数えたあと、虫網を構えます。
しかし、この時期では花も少なく訪花昆虫も飛んで来ず、やむなく断念です。
その後10×100cmの小区画を設置し、その中の全ての維管束植物を剪定ばさみで刈り取り。持ち帰ったら、重量や個体長を測定・記録します。
今日はシラカバの下でランチ。この日は海苔弁当です。
午後は表太郎ゲレンデへ。急勾配の坂を頑張って登ります。
ツキヌキソウなどの希少な植物を見たあと、萱(かや)刈り活動へ。萱とは古くから屋根材などで利用されてきた、イネ科植物の総称のこと。萱刈りは草原の維持につながる人間活動のひとつでもあります。
実際に萱刈り活動を体験します。まずは萱であるススキを刈るための鎌を各々で研ぎます。
研いだ鎌で実際に萱を刈っていきます。
萱を束ねたものを乾燥させ保管しやすくするため、数本まとめてタワー状にします。
萱タワーが何本もできました。
文・写真 嶋崎、滝澤、川本(いずれもTA)
前日までのようすはこちら>> 高原生態学実習だより(1)
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