高原生態学実習だより(2)

2021年10月に行われた、高原生態学実習3日目のようすをお伝えします。

3日目

午前は実験所内の草原でワラビ採り実験の調査です。ワラビ採りを行っている区画と行っていない区画を比較し、繁殖植物種数や訪花昆虫の多様性に違いが出るかを調べます。

調査を行うススキ草原です。草原の特徴について、先生の説明を聞きながら調査場所に向かいます。

2021_高原生態学実習14

区画内の繁殖植物の種数を数えたあと、虫網を構えます。

2021_高原生態学実習15

2021_高原生態学実習16

2021_高原生態学実習17

しかし、この時期では花も少なく訪花昆虫も飛んで来ず、やむなく断念です。

その後10×100cmの小区画を設置し、その中の全ての維管束植物を剪定ばさみで刈り取り。持ち帰ったら、重量や個体長を測定・記録します。

2021_高原生態学実習18

今日はシラカバの下でランチ。この日は海苔弁当です。

2021_高原生態学実習19

午後は表太郎ゲレンデへ。急勾配の坂を頑張って登ります。

2021_高原生態学実習21

ツキヌキソウなどの希少な植物を見たあと、萱(かや)刈り活動へ。萱とは古くから屋根材などで利用されてきた、イネ科植物の総称のこと。萱刈りは草原の維持につながる人間活動のひとつでもあります。

実際に萱刈り活動を体験します。まずは萱であるススキを刈るための鎌を各々で研ぎます。

2021_高原生態学実習22

研いだ鎌で実際に萱を刈っていきます。

2021_高原生態学実習23

2021_高原生態学実習24

2021_高原生態学実習25

2021_高原生態学実習26

萱を束ねたものを乾燥させ保管しやすくするため、数本まとめてタワー状にします。

2021_高原生態学実習27

2021_高原生態学実習28

2021_高原生態学実習29

萱タワーが何本もできました。

文・写真 嶋崎、滝澤、川本(いずれもTA)

前日までのようすはこちら>> 高原生態学実習だより(1)

次の日以降のようすはこちら>> 高原生態学実習だより(3)