森林生態学公開実習だより
9月26日(日)から9月30日(木)にかけて、菅平高原実験所において、学部生向けの「森林生態学公開実習」「多様性生態学実習」と大学院生向けの「山岳森林生態学実習」が並行開催され、8大学・21名の受講生が参加しました。
この実習では、多様な遷移段階の天然林で、森がどのように生まれ、どう変化し、どんな機能を持っているかを体験しました。
1日目は森の違いで樹の大きさや種数がどのように異なるかを班ごとに話し合って予想しました。
森の中で実物を見ながら樹種の見分け方を学ぶところから始まります。
2日目は大明神の滝を観賞。川の周りには独特な植物が生息しています。
途中に川を渡って調査地へ。樹木の種類・太さ・高さを測定します。
遷移段階の異なる森林では、どう違うのでしょうか?
3日目は実習の目玉である林冠タワー登りとロープ木登りも体験しました。
各自でテーマを決めて、高さによって異なる森の様子を調査します。
4日目は実験所近くのブナ林でも調査を行いました。
300年の歴史を持つブナ林では、これまでの調査では見られなかった巨木もありました。
初日の集合時は雨模様でしたが、それ以降は天候に恵まれ、快適な実習になったと思います。
この実習から樹木・森林の多様性について少しでも理解を深めていただければ幸いです。