筑波大学公開講座「発酵食品の世界」が開催される

2021年11月20日、菅平高原実験所にて、令和3年度筑波大学公開講座「発酵食品の世界」が開催されました。

この日は19名が受講し、菅平高原実験所の出川洋介(生命環境系 准教授)による発酵食品の基礎と、長野県農業試験場の吉田太郎氏による有機農業についての講義が行われました。

受講者からは多くの質問が寄せられ、食に関する関心の高さが感じられました。質疑応答のあと、出川より甘酒や味噌などの発酵食品とその生産に関わる微生物が紹介され、コロナ対策をしたうえで試食会が行われました。なかにはインドネシアの発酵食品であるテンペや、中華料理に使われる豆鼓(トウチ)といった、あまり馴染みのないものもあり、受講者は楽しみながら味を確かめていました。

また、講座終了後には出川の呼びかけで、希望者と微生物の顕微鏡観察を行いました。5名の受講生が、菅平菌学研究室の学生が事前に培養しておいた微生物を観察し、普段見ることのできない世界に感動していました。

久しぶりの対面式イベントとなりました

久しぶりの対面式イベントとなりました

吉田太郎氏による講義

吉田太郎氏。講義のあと、たくさんの質問が寄せられました

味噌など、発酵食品の試食

微生物の紹介とともに行われた発酵食品の試食会(右 出川洋介)

顕微鏡観察

希望者を対象にした、微生物の顕微鏡観察

シャーレ

それぞれの発酵食品の生産に関わる微生物を実際に観察しました