まちなかキャンパスうえだ市民向け講座「色々な視点からみるクマ、シカの保護管理」が開催される

2021年11月27日、オンライン(Zoom)にて、まちなかキャンパスうえだ市民向け講座「色々な視点からみるクマ、シカの保護管理」が開催されました。

本講座は菅平高原実験所及び八ヶ岳演習林の津田吉晃(生命環境系 准教授)が企画し、司会進行を務めました。まず、津田によるオンライン講座注意事項や山岳科学センターに関する説明があり、次に、津田研究室の小井土凜々子さん(山岳科学学位プログラム前期2年)が「ツキノワグマの生態と保護管理:全国~上田市内の集団遺伝学的研究事例から」について発表を行いました。続いて、外部講師の橋本操氏(岐阜大学教育学部 准教授)が「聞き取り調査からみた美ヶ原周辺のシカの生息分布拡大とその対策」について講演し、最後に全体で総合討論を行いました。なお、オンライン実施のサポートとして、新真澄さん(生物資源学類 4年)に入退室管理などを行ってもらいました。

当日は長野県内外から16名の参加があり、質疑応答と総合討論ではマイクやチャットで多くの質問が寄せられました。「防護柵周辺の草刈りの効果とは?」「研究のスタンスについて」「環境DNAとは?」「クマなどを錯誤捕獲しないための罠について」など、講座終了時間を過ぎても議論は盛り上がり、オンラインでありながら双方に実りの多い講座となりました。参加者からは、「大変勉強になった」「ぜひまたこのような講座を開催してほしい」といった声が寄せられました。

当日朝、津田の居室(菅平高原実験所)から撮影。外は厳しく冷え込みましたが、オンライン講座は大いに盛り上がりました。