開催報告|秋の自然観察会 ~秋の草原と森の観察、そして滝へ。~

2022年10月8日、菅平高原実験所にて、秋の自然観察会「秋の草原と森の観察、そして滝へ。」が開催されました。このイベントは当施設ボランティアスタッフ「菅平ナチュラリストの会」(以下、ナチュラリスト)が企画しガイドを務め、技術職員3名がサポートを行いました。

参加者は21名で、ほとんどが上田市内にお住まいの方でしたが、県外からお越しの方もいました。コロナ対策として屋外で受付を行ってから、13名のナチュラリストが分散し少人数のグループに分かれて観察会を開始しました。また、ガイドを目指して勉強中の「ナチュラリスト基礎講座」受講生たちもそれぞれのグループに入り、ナチュラリストのガイドを見学しました。

この日は霧がかかり、幻想的な光景からのスタートとなりました。ナチュラリストは絶滅危惧種のツキヌキソウとクロビイタヤの説明をしたり、マユミやツリバナ、チョウセンゴミシなど、目を引く秋の果実を紹介したりしながら参加者を案内しました。また、ツタウルシとヤマウルシについて解説し、かぶれるので触らないよう注意を促していました。

途中いくつものキノコに出会いながら、ナチュラリスト手作りのパンフレットを手にミズナラやヤマハンノキの林を抜け、やがて大明神の滝(通常非公開)に到着しました。滝の水は勢いよく流れ落ちており、参加者は記念撮影や、周辺の観察などしていました。

観察会中は霧雨からやや雨脚が強まる場面があり、気温も低めの一日でしたが、参加者からは「楽しかった」「キノコがみられてよかった」「自分の住む地域との植生の違いが興味深かった」といった感想が寄せられました。

終了後はスタッフで反省会を行いました。いくつか上がった課題を整理して、次の観察会に向けてスタートを切ります。次回は冬の自然観察会を予定しています。多くの方のご参加をお待ちしています。

【2022.10.18追記】10月11日、上田ケーブルビジョン「UCVレポート」で、当日のようすが放送されました。

動画配信はこちら>> 筑波大学山岳科学センター 普段は非公開の実験所で自然観察会 上田市菅平高原(上田ケーブルビジョン)