柿渋の絞り作業を実施

2022年11月18日、菅平高原実験所にて、9月に仕込んだ柿渋の絞り作業を実施しました。

前回のようすはこちら>> 柿渋の仕込みを実施

前回、材料がマメガキ(へたありまたはへたなし)のみか、それに渋柿を混ぜたか、さらに粉砕の際にミキサーと手動の粉砕機のどちらを使ったかの違いにより、以下の通り合計5樽を用意して当実験所のガレージで熟成をしました。

No.1 マメガキ・へたなし・ミキサー

No.2 マメガキ・へたなし・ミキサー+渋柿・粉砕機

No.3 マメガキ・へたあり・粉砕機+渋柿・粉砕機

No.4 マメガキ・へたあり・粉砕機

No.5 マメガキ・へたあり・ミキサー

本日の初見で、1、4、5は表面にアオカビが多く、2、3は表面に酵母が多いようすでした。

いずれも表面は固く塊になっており、これを崩して攪拌してから、今回ははちみつを絞るための圧蜜機で絞りました。圧蜜機の付属品の布の袋に、各樽ごとに3回にわけて攪拌した柿のペーストを投入し、ねじで締め付けながら汁を絞り出しタンクに集めました。強く締め付けすぎて機械が破損しないよう加減しながら、各回、袋の位置を少し変えて2回絞りました。

絞った汁は、5つの樽でかなり顕著な差がみられました。この後の熟成の結果が楽しみです。

菅平では16日に降雪で真っ白になりましたが、この日は雲一つない快晴で日差しが暖かく、風もなく快適に作業ができました。ご協力くださりましたナチュラリストと基礎講座受講生の皆さん、ありがとうございました。

文・出川洋介

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