Laboratory and Field Studies in Biology(陸域生物学実習)を開講

2023年2月27日~3月3日、生命環境学群生物学類の実習 Laboratory and Field Studies in Biology(陸域生物学実習)が、英語を「公用語」として開講されました。この実習は筑波大学山岳科学センター教育関係共同利用拠点公開実習の一つとして他大学にも公開され、インド、タイ、カザフスタン、米国からの留学生を含めた生物学類の学生以外に、お茶の水女子大学、愛媛大学、北里大学の学生が履修しました。

本実習は、アニマルトラッキング、バードウォッチングなどを通して、典型的な中部山岳地帯の積雪期における動物を中心とした生物の生き様に触れ、生物・自然に対しての認識を深めることを目的としています。雪原を歩き、野生哺乳類や鳥類の行動を調べ、雪上でたくましく生きる雪虫などの昆虫類を観察し、班単位で協力して行った自由研究では哺乳類の食性や雪上昆虫の行動などを調べました。

実習期間中は春を先取りしたような暖かさで、積雪期の自然観察を目的とした実習としては必ずしも条件がよくありませんでしたが、カモシカやアナグマなどの哺乳類、アカゲラなどの鳥類を近距離でじっくり観察することができ、クロカワゲラなどの多くの雪上昆虫にも出会えました。受講生からは、多くのものを体得することのできた実習であったとの感想をもらいました。

本実習は、筑波キャンパスの八畑謙介(生命環境系 講師)、佐藤幸恵(同 助教)、菅平高原実験所の町田龍一郎(同 客員研究員)が担当しました。

文・町田龍一郎

凍結した大明神の滝での野外活動
凍結した滝を登る昆虫類を観察、採集

以下の動画は、この実習で撮影されたセンサーカメラ映像を一部編集したものです。

動画はこちら>> 【Laboratory and Field Studies in Biology(陸域生物学実習)】センサーカメラより

【2023.3.6追記】この実習のようすは、2023年3月4日発行の信濃毎日新聞(東信版)に掲載されました。