開催報告|サイエンスカフェ「変形菌(粘菌)を観察しよう」

2023年9月2日、上田市マルチメディア情報センターで、サイエンスカフェ「変形菌(粘菌)を観察しよう」が開催されました。

この日は、年長さんから小学校6年生までの児童の皆さんを含めて、17名の参加がありました。乾燥した気候のため、変形菌の発生が少ないのではないかと心配されましたが、倒木や切り株などを中心に探したところ、ススホコリやアミホコリなどを中心に多くの変形菌の子実体を見つけることができました。

採集した子実体は、標本箱に収めて標本を作製し、各々持ち帰りお土産としました。また、モジホコリの変形体を使用して、原形質流動の観察や、家庭での育て方について学びました。

また、過去に小学生や中学生によって行われた変形菌の研究例を紹介しました。今後の自由研究などのテーマの参考として、皆さん大変興味深く学んでいました。

大学院生の田中凌太さん、ナチュラリストの松崎務さん、塩沢律子さんが助っ人として、大いに活躍してくださりました。 

(文責 上辰俊広)

【追記:指導教員、菅平高原実験所 出川洋介】9月2日、別件でどうしても対応ができずに、筑波大学大学院生物学学位プログラム博士前期過程1年の上辰俊広さんにピンチヒッターで講師をお願いしました。時間配分もばっちりで、丁寧に大変わかりやすい講座が開催されたと喜びの声を聞きました。NHKの朝のドラマでも、日本で初めて粘菌を発見して論文発表をしたというシーンが出てきました。粘菌は、今、話題の生き物ですね! 上辰さんをはじめ、ご協力下さったスタッフの方々、参加者の皆さん、メディアセンターの方々、大変お疲れ様でした。 

変形菌についての説明を受ける参加者。講師は上辰さん。
子実体の標本を観察
野外でススホコリの子実体を囲む
沢沿いの倒木を探索
野外で採集した子実体を観察

(全撮影、菅平ナチュラリストの会 松崎務)