柿渋仕込みを実施

2023年9月20日、菅平高原実験所にて、教職員とボランティアらが柿渋の仕込みを実施しました。

菅平高原実験所では、国の登録有形文化財「大明神寮」の維持および保存を目的として、毎年1回、防虫と防腐効果があることで知られる柿渋を建物外壁に塗布しています。主に使用するのは市販の柿渋ですが、2021年より自前で作る取り組みを始め、今年で3回目となります。

この日はまず午前中、材料のマメガキを提供いただける千曲市のお宅に伺い、コンテナ約3個分を採集しました。午後は実験所でそれらを処理し、粉砕の程度や絞りの時期による違いをみようと、3パターンの加工を行いました。絞り機で絞ったものはそのまま保存し、絞らなかったものは日陰でしばらく発酵させてから絞る予定です。

菅平高原実験所の出川洋介(生命環境系 准教授)と金井隆治(技術専門職員)、正木大祐(技術職員)がサポートし、学生1名、ナチュラリスト3名、ナチュラリスト基礎講座生1名の計8名で作業を行いました。昨年に続いて参加した方は「手順が定まってきて、昨年よりスムーズに進められた」と話していました。

加工する前のマメガキ
作業のようす
手回し粉砕機で粉砕したもの
電動ミキサーでさらに粉砕
絞ったものはポリタンクへ

関連ページ>> 柿渋の仕込みを実施(2022年)

このようすは2023年9月21日発行の信濃毎日新聞(東信版)に掲載されました。

信濃毎日新聞デジタル>> 完成まで2年、柿渋作りに奮闘 有形文化財「大明神寮」の維持目的に 菅平高原の筑波大実験所(会員限定記事)