長野県上高地における外来マス類による在来イワナへの影響

【2024.7.23追記】この研究成果について、2024年6月24日の読売新聞オンラインに掲載されました。

【2024.2.26追記】この研究成果について、2024年2月26日発行の信濃毎日新聞に掲載されました。

山岳科学センター菅平高原実験所のピーターソン・マイルズ・イサオ研究員(日本学術振興会特別研究員PD)、津田吉晃准教授らのグループは、長野県上高地に生息する外来マス(ブラウントラウト、カワマス)と在来イワナの種間競合関係を調べました。カワマスはイワナと食性および環境の生態的地位が重なること、ブラウントラウトはイワナを捕食することが確認され、これらの影響がイワナの減少につながっていると考えられます。

本研究は、日本学術振興会特別研究員奨励費(Peterson MilesIsao)、筑波大学山岳科学センター機能強化重点課題研究(津田吉晃)の一環として実施されました。

タイトル(英語):Species-specific foraging behavior and diets of stream salmonids: An implication for negative impacts on native charr by nonnative trout in Japanese mountain streams

タイトル(日本語):河川性サケ科3種の摂餌行動と食性:外来マス類による在来イワナへの影響

著者名:Miles I Peterson (筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所), Satoshi Kitano (長野県環境保全研究所), Shoichiro Yamamoto (国立研究開発法人水産研究・教育機構 日光庁舎), Tomohiro Kando (筑波大学大学院・山岳科学学位プログラム), Yoshiaki Tsuda (筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所)

掲載誌:Ecological Research

掲載日:2023年12月26日