Laboratory and Field Studies in Biology(陸域生物学実習・動物学野外実習)を開講

2024年2月26日 ~ 3月1日、生命環境学群生物学類の実習 Laboratory and Field Studies in Biology(陸域生物学実習・動物学野外実習)が英語を「公用語」として開講されました。

本実習は筑波大学山岳科学センター教育関係共同利用拠点公開実習の一つであり、他大学にも公開されています。インド、インドネシア、パキスタン、マレーシアからの留学生を含めた生物学類の学生以外に、福島大学、立正大学の学生、合わせて21名が履修しました。アニマルトラッキング、バードウォッチングなどを通して、典型的な中部山岳地帯の積雪期における動物を中心とした生物の生き様に触れ、生物・自然に対しての認識を深めることを目的としています。

暖冬でありながら実習開講の週は雪に恵まれ、雪原を歩き野生哺乳類や鳥類の行動を調べたり、雪上でたくましく生きる雪虫などの昆虫類の観察を行ったりすることができました。また、班単位で自由研究を行い、研究成果を最終日に発表、熱い質疑が交わされました。

実習中は、実験所内でカモシカに偶然出会い、また、センサーカメラにテンやウサギが活動する様子を収めることもできました。その他にも足跡、糞、食痕など、生き物たちが残していった「痕跡」を頼りに、生き物たちがいかにして厳冬期を過ごし生き抜いているのか、様々に想像をはたらかせました。本実習を通して、実習生は多くのものを体得できたのではないかと思います。

文・藤田麻里、町田龍一郎

樹皮下に生息する節足動物の採集と観察
樹皮下に生息する節足動物の採集と観察
大明神の滝まで散策(実験地のため通常非公開)
大明神の滝まで散策(実験地のため通常非公開)