浅間池で希少植物の保護活動を実施

何百年も地元の方々が草刈りや野焼きによって守ってきた農業ため池の土手は、草原性希少植物の宝庫です。全国で進む防災工事によって土手が掘削されると貴重な植生が失われてしまうため、希少植物に配慮した工事を行うことを菅平高原実験所の田中健太(生命環境系 准教授)が提案してきました。

現在進んでいる上田市・下之郷地区の浅間池の防災工事でも、植生配慮工法が取り入れられています。工事が完了し、元の表土が戻された土手に対して、2024年7月6日、希少植物の埋め戻しが行われました。

これらの希少植物は、工事直前の昨年秋に掘り取られたものです。希少植物の移植は、下之郷自治会・水利組合、長野県、上田市、塩田町づくり協議会、株式会社黒澤組によって行われ、田中研究室のメンバーも協力しました。

こちらのページで、ドローン空撮による移植作業の動画や画像が公開されていますので、ぜひご覧ください。

株式会社黒澤組のインスタグラム:

参考 農業用ため池の防災工事では、堤体植生に配慮を: