半倍数体ハダニ近縁2種の山岳地域での二次的接触帯の存在と交雑状況を解明

 筑波大学山岳科学センターの佐藤幸恵助教(生命環境系)津村義彦教授(生命環境系)の研究グループが、半倍数体ハダニ近縁2種の山岳地域での二次的接触帯の存在と交雑状況に関する研究成果を発表しました。

 標高による棲み分けが見られ、半倍数体生物であるハダニ近縁2種を対象に、二次的接触帯の存在や、そこでの交雑、遺伝子浸透状況を調べました。その結果、静岡県から九州にかけた山岳地帯で広範な二次的接触帯の存在が示唆され、遺伝子浸透は極めて低いながらも、2種間の交雑が検出されました。

タイトル:Secondary contact zone and genetic introgression in closely related haplodiploid social spider mites(近縁の半倍数体ハダニにおける二次的接触帯と遺伝子浸透)

著者名:Shota Konaka*, Shun K. Hirota*, Yukie Sato*, Naoki Matsumoto, Yoshihisa Suyama, Yoshihiko Tsumura

*equally contributed

掲載誌:Heredity

公開日:2024年8月2日

Doi 10.1038/s41437-024-00708-y