筑波大学 山岳科学センター・環境系学位プログラム 合同シンポジウム 「2100年の山や森を守るために」(第1報)

山岳科学センターの共催イベントとして、シンポジウムを企画しております。

■日時:2025年3月9日(日)10:30-17:00 (予定)
■会場:筑波大学 筑波キャンパス
■方式:対面とオンラインのハイブリッド開催
■共催:筑波大学 山岳科学センター,環境系学位プログラム
■参加費:無料
■対象:どなたでもご参加頂けます(対面参加は定員制限あり)

※参加申し込み方法、会場・プログラム詳細等は追ってお知らせいたします。

■開催趣旨:

地球規模の気候変動により、自然環境が急速に変化し、山間地域では、多くの災害が発生しています。また、今後急速に人口が減少し、社会構造が急激に変化し、山間地域の過疎化が進行し、「限界集落」が全国各地で顕在化しています。一方で、生態系などの自然環境の保全、多様な地域の経済活動や文化の維持・発展、国土や資源の管理や安全保障などのためには、山間地域も含め、幅広く分散して暮らしを営んでいけるような社会が必要であるように思われます。そこで、本シンポジウムでは,過去から現在に至る森や山と人々の関係について振り返り、環境学、山岳科学、森林科学などの様々な視点から、2100年の山や森の環境はどのように変化しているのでしょうか? 2100年に生きる人々が山や森とどんな関係でいるのでしょうか? といった問いについて、考えようと思います。

■講演内容:
〈基調講演〉
「なぜ人には森が必要なのだろう? -自立的な中山間地の可能性を考えるために-」
  大手 信人(京都大学大学院 情報学研究科)
「国土保全と流域治水」
  國友 優(国土交通省 水管理・国土保全局)
「山地荒廃をめぐる防災の在来知:歴史民俗学の視点から」
   渡部 圭一(筑波大学 人文社会系)

〈話題提供〉
「鉱山跡地の土壌と植生」
  山路 恵子(筑波大学 生命環境系)
「茅利用が支える中山間地域の生態系サービスの現状と課題」
   廣田 充(筑波大学 生命環境系)
「中部山岳地域の水循環」
   山川 陽祐(筑波大学 生命環境系)

〈パネルディスカッション〉
「2100年の山や森、山村について考える:山地地域に分散してひとびとが暮らす意味」
 モデレーター:内田 太郎(筑波大学 生命環境系)

 ■お問い合わせ:
  筑波大学山岳科学センター事務室 /TEL 029-853-2546