開催報告|市民向け講座 発酵食品の世界 ーこうじの起源をさぐるー(まちなかキャンパスうえだ)

2025年2月28日、まちなかキャンパスうえだにて、市民向け講座「発酵食品の世界 ーこうじの起源をさぐるー」を開催しました。市民向け講座は長野県上田市との協働により筑波大学山岳科学センターが企画・運営しています。当日は会場で一般の方22名が参加しました。

講師は菅平高原実験所の出川洋介(生命環境系 准教授)と、上田市内でこうじ店を営む山辺哲雄さん(山辺糀店)が務めました。出川からは微生物の働きによる発酵のしくみや日本の国菌である麴菌の解説などが行われ、Aspergillus oryzae やその近縁種、その他の培養株を参加者に見てもらいました。山辺さんには、昔ながらの製法でこうじを作っているようすを紹介していただきました。

また、以前出川の研究室に所属していた奥西宏太さん(塩屋醸造)も応援に駆けつけ、学生時代に研究していた信州の味噌玉について紹介いただきました。

時折参加者からの質問に答えつつ、なごやかな雰囲気の講座となりました。参加者のみなさまには開始時間が少し遅れたこと、時間配分がうまくいかなかったことで終了時間がかなりずれ込んでしまい申し訳ありませんでした。そのようななか、「とても楽しかった」「今回の話の続きも聞きたい」とのご感想をいただきありがとうございました。

菅平高原実験所では、今後も皆様に興味をもっていただけるような講座を企画してまいります。またの機会のご参加をお待ちしています。

出川洋介准教授
出川洋介准教授による講義
事前にいろいろな培養株を用意(写真は Monascus 属の一種)
事前にいろいろな培養株を用意(写真は Monascus 属の一種)
山辺哲雄さんによるこうじ作りの紹介
山辺哲雄さんによるこうじ作りの紹介
奥西宏太さん
奥西宏太さんから味噌玉の紹介