開催報告|2025夏の自然観察会 初夏の草原と森の観察、そして滝へ

2025年7月12日、菅平高原実験所にて、夏の自然観察会「初夏の草原と森の観察、そして滝へ」を開催しました。このイベントは実験所ボランティアスタッフ「菅平ナチュラリストの会」(以下、ナチュラリスト)が企画しガイドを務め、技術職員3名がサポートしました。

参加者は29名で、上田市など長野県内のほか東京や群馬から来られた方もいました。ナチュラリストは21名で、ガイドのほか記録や前後のグループとの間隔調整など、それぞれが役割を分担して運営にあたりました。

受付のあと、全体で3つのグループに分かれて出発しました。参加者数名にナチュラリストが一人つき、気になるものがあると足をとめてじっくりと観察していました。

ガイドと一緒に出発
ナチュラリストと一緒に出発

明るい草原では草花や昆虫を見たり、カラフトイバラやフィールドの解説を聞いたりしました。

草地ではグンバイヅルなどを観察
草地ではグンバイヅルなどを観察
カラフトイバラ(ヤマハマナス)
カラフトイバラ(ヤマハマナス)
草原の維持管理や森林の成り立ちについて解説
草原の維持管理や森林の成り立ちについて解説
シラビソ
シラビソ

草原から森に入ると、涼しく心地よい風が感じられました。木漏れ日の下、チョウセンゴミシやツノハシバミの青い果実、クモキリソウやヤマホタルブクロなどを見ました。

ゆっくりと樹木や林床のようすを見ながら
ゆっくりと樹木や林床のようすを見ながら
谷に沿って進むと水の音がだんだん大きくなる
谷に沿って進むと水の音がだんだん大きくなる

やがて最奥の「大明神の滝(通常非公開)」に到着しました。滝つぼに近づいて涼んだり、周辺の植物を観察したりとしばらく休憩した後、来た道を戻りました。

大明神の滝(通常非公開)に到着
大明神の滝
地形についてナチュラリストが説明
地形についてナチュラリストが説明
帰路も観察しながら
帰路も観察しながら

今回参加した人からは、「植物の名前をたくさん教えてもらえたので帰宅して復習したい」「リフレッシュできた」「滝に感動した」「違う季節にまた参加したい」といった感想が寄せられました。終了後のスタッフ反省会では、「時間をうまく使えた」「自然に詳しい参加者がいて自分も勉強になった」といった声があったほか、次回に向けての課題もあがり全体で共有していました。

次回の観察会は10月の予定です。皆様のご参加をお待ちしています。

【この日に撮影した大明神の滝のようす(YouTube筑波大学山岳科学センターチャンネルより)】