動物分類学野外実習/節足動物学野外実習を開講

2025年7月28日~ 8月2日にかけて、動物分類学野外実習(学部生対象)および節足動物学野外実習(大学院生対象)が開講されました。本実習は筑波大学山岳科学センター教育関係共同利用拠点公開実習として、他大学にもオープンされています。筑波大学生物学類14名、筑波大学大学院山岳科学学位プログラム1名の他、信州大学大学院6名、福岡教育大学大学院1名、近畿大学1名、中部大学1名の計24名が履修しました。

この実習は、講義をはじめ、野外採集・標本作成・スケッチなどの実技を通して、昆虫類全32目の分類と形態を網羅的に理解できる実習です。普段馴染みの昆虫から、見慣れない昆虫まで、多様な昆虫の生き様に触れ、皆さん目を輝かせながら最終日まで熱心に取り組んでいました。

帰る際には、見つけた昆虫を目・亜目レベルで瞬時に分類している実習生もいましたが、このように「どんな昆虫でも目・亜目がたちどころに分かるようになる」ことは本実習の大事な目的の一つです。 それぞれのキャンパスに戻ってからも、今回の実習で得られた学びや経験を活かし、自然への理解をさらに深めてもらえたらば幸いです。

(文・藤田麻里)

宇原川渓谷でのガロアムシ採集の風景(撮影 正木大祐)
大明神の滝(通常非公開)での採集活動(撮影 藤田麻里)